これまでに起きた事故の被害額が大きい順にベスト10。
福島については現在進行中で今のところ2位かな。
- チェルノブイリ原発事故(2350億ドル/1986年)
- 福島第一原発事故(1000億ドル超?/2011年)
- メキシコ湾原油流出事故(420億ドル/2010年)
- コロンビア号空中分解事故(130億ドル/2003年)
- プレステージ号重油流出事故(120億ドル/2002年)
- チャレンジャー号爆発事故(55億ドル/1986年)
- パイパー・アルファ油田爆発事故(34億ドル/1988年)
- エクソンバルディーズ号原油流出事故(25億ドル/1989年)
- B2ステルス爆撃機墜落事故(14億ドル/2008年)
- メトロリンク列車事故(5億ドル/2008年)
ちなみに12番目に来るのが、
タイタニック号沈没事故(3.5億ドル/1912年)。
スペースシャトル・チャレンジャーの事故までは、
タイタニックが人類史上最悪の被害額だった。
1980年代以降、産業の高度化や大規模化とともに、
事故による被害額がどデカくなり、
- 平時に得られる利益によるプラス
- 事故被害によるマイナス
のバランスが崩れちゃった。
事故のリスクを確率統計を駆使して見積もったところで、
結局はまれにしか起きない事故で壊滅的な打撃を受ける。
かつてチェルノブイリ原発事故直後に出版され、
ベストセラーとなったウルリヒ・ベック「危険社会」。
ドイツの脱原発のきっかけにもなった一冊にこんな指摘。
「産業社会においては、富の生産の論理がリスクの生産の論理を圧するのに対し、リスク社会ではこの関係が逆転すると考えられる。」P14
科学技術の発展に対して人間自身が時代遅れとなり、
- 何がリスクなのか把握することができない
- リスクの責任の所在が分からない
- リスクが顕在化したときの補償をしきれない
ことがその背景にあるわけだ。
先日お昼ご飯食べながら、
「このあたりのこと、どう考えてるの?」
と損保会社の人に聞いてみたらベックも知らずオヨヨ…。
会社の存続に関わるような話だと思うのだけど。
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