敬天愛人-西郷隆盛の遺訓

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とある本屋さんの依頼がきっかけで推薦した3冊の本

内村鑑三代表的日本人の売れ行きが芳しくないらしい。

私が西郷隆盛の心を知り、上杉鷹山と出会ったのはこの本だった。

内村は西郷隆盛をその遺訓とともに、世界にこう紹介した。

"Revere Heaven; love people," summed up all his views of life.

(西郷の人生を集約させた言葉、それは「敬天愛人」である。)

"Heaven loveth all men alike; so we must love others with the love with which we love ourselves,"

(天は人も我も同一に愛し給ふゆえ、我を愛する心を以て人を愛する也。)

---「西郷南洲翁遺訓」24条

自分を愛する心。

まずはこれがないことには、どうにもならない。

自分を信じられない人間を、いったい誰が信じてくれるというのか?

でも自己愛だけではバランスが悪い。利己主義に走る恐れがある。

「天」はすべての人を平等に愛する。

だから天を敬い、自分を愛するように他人を愛しなさい、と西郷は説く。

西郷が「天」を捉えていたのかは分からない。

例えるなら、月の光はすべての人に等しく降り注ぐ、といったところかな。

コメント

  1. 田畑彰洋 より:

    私利私欲で物事に捉われない西郷隆盛だからこそ,1度の奄美大島龍郷町への潜伏,徳之島,沖永良部島への遠島にも関わらず,世の中は西郷隆盛を必要とした。そして武士の時代から近代化の扉が開かれた。