願いごとって、叶わないままの方が幸せなのかな。
あれほど望んでいたものも、手にしてしばらく経つと慣れてしまう。
しだいに喜びは色あせ、悲しみや苦しみに変わることさえある。
もはや失わないかぎり、かつての輝きを取り戻すことはないのだろう。
念願叶って手にしたものより、叶わなかった願いの方が輝いて見える。
流れ星や花火のように、一瞬光り輝いて、消えていった思い出の数々。
また同じような瞬間に出会いたい。そんな想いが明日を生きる力となる。
心のよりどころは、美化された思い出の中に眠っているのかもしれない。
自分の外側に幸せを託そうとすれば、ないものねだりに悩むだろう。
多彩な情報や価値観に触れることができてしまう時代だから。
心に秘めた想いの中に、神聖な何かを見いだす必要があると私は思う。
コメント