「メビウスの輪」って知ってる?
こんなやつ。
表が裏であり、裏が表でもある。
表・裏を分けているようで、本質的には表裏一体。
はっきり分けずに「入れ替わり・立ち替わり」の感じが日本的。
- 日本語の成り立ち…文字を手に入れるべく漢字(真名)に取り組んでみたら、ひらがな(仮名)が生まれた
- 神仏習合…「神」と「仏」に優劣をつけず、神宮寺や神前読経で一体化
- 歴史認識…「冥」と「顕」のせめぎ合いの中で歴史が生まれる(慈円「愚管抄」)
- 和物茶器…初期の茶道で唐物が重んじられたら、和物が立ち上がってきた
- 技術革新…戦国時代、世界一の鉄砲生産国になったことが、夜空を彩る花火技術につながる
- 主客未分…主客の関係のあいまいさや入れ替わる伝統
ズラズラ書いてみたけど、一番わかりやすい例は茶道。
「表千家」と「裏千家」に上下関係はなく、本質的には同じだ。
表裏・白黒・善悪に境界をひかずに矛盾を抱えたまま走り、
そしてその「間」から新しいものを生み出すのが日本の特徴。
近年ではハイブリッド車がその成功例と言える。
これからの車はガソリン車(ディーゼル車)か?電気自動車か?
と欧米が二元論に終始している隙に、トヨタがプリウスを発売した。
でもそんな日本の「間を大切にする心」は、
いつからか「あいまい」で訳分からん!と怒られるようになり、
悪いもののように扱われるようになってきたよね。
このままだと日本は歌を忘れたカナリアになってしまう。。。
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