読んだ本と振り返る2008年-幸福論

今年は取り憑かれたように本を読みまくり、その積み重ねのおかげで、
リーマン破綻が触媒となって大暴走?、人生の新しい目標が見つかった1年。
投資家よりも読書家だった2008年。読んだ本とともに今年を振り返ってみる。

昨年夏頃に、なんとなく将来の目標がなくなってしまい、少しだけ悩み始め、
さらに昨年末に初体験の人間ドックで、気になる指摘を受けて若干あせる。
そんな流れを受けて年の前半に、哲学者の書いた幸福論をかき集めた。
主にヒルティ、アラン、ショーペンハウアー、ラッセルの著書。
☆どれか一冊薦めるとしたら、私ならラッセルを推薦♪

株式市場の見通しが暗くなる中で、お金と人の幸福について考えさせられた。

現実の自然な欲望を満足させる以外に、富によってなしうることといえば、われわれの本当の幸福感にとっては影響の少ないことばかりで、むしろ大きな財産の維持のために不可避的に生ずる数々の心労のために、かえって幸福感が損なわれるくらいである。
---ショーペンハウアー「幸福について」

富の足枷は精神にとってきわめて大きな拘束となるもので、これを完全に逃れ得る人はごく稀である。大きな財産の所有と管理、あるいは大きな名誉や権力を伴う地位は、ほとんど絶対確実に、およそ幸福とは正反対の、心情の硬化を導くものである。
---ヒルティ「幸福論・第一部」

だとすれば、私は一体何を求めて株式市場にお金を投じていたのだろう?
そんな疑問は19世紀に生きた、バートランド・ラッセルにバッサリとやられた。

典型的な現代人が金で手に入れたがっているものは、もっと金をもうけることで、その目的はと言えば、見せびらかし、豪勢さ、これまで対等であった人たちを追い越すことである。
---ラッセル「幸福論」

金融と距離が近い人ほど、ラッセルの言葉が身にしみた1年だったに違いない。
自分の中に確かな価値観が存在しなければ、何が大切なのか分からなくなる。
そして、価値と価値の間では、必ずお金を経由するから、知らず知らずのうちに、
お金が一番価値があるように思えてきてしまう。。。

もともと「投資リターンは人生のオマケ」なんて考えなのに、幸福論が絡まって、
投資先に選ぶ企業も、Johnson & Johnson みたいなことになり始めたのかな。