コーヒーとブラジルの経済史

どういう訳か止まらなくなってしまったコーヒー語り。
イギリスフランスと続いたコーヒーの歴史・3部作のラストは、
コーヒー豆の産地と言えばここ、ブラジルの話で終わりにしよう。

ナポレオンの大陸封鎖令とコーヒーの縁は他にもあった。
これに従わなかったポルトガルをナポレオンが攻め落とす。
ポルトガル王・ジョアン6世は、植民地ブラジルへ逃亡し、
1808年から14年間、ポルトガルの首都がリオ・デ・ジャネイロになった。

ナポレオンの死後、ジョアン6世は本国へ帰国するんだけど、
1822年、ブラジルに残ったジョアン6世の息子が独立を宣言、
ペドロ1世として即位し、ここに独立国家ブラジルの誕生。

独立後、ブラジルはコーヒー豆の生産に力を入れ、
世界生産に占めるブラジル豆のシェアは、
1850年は50%超、1910年代には75%以上
だったそうな。
20世紀初頭、ブラジル国民の90%がコーヒー産業に携わり
外貨収入の90%以上をコーヒーに頼っていたんだって。

そんなブラジルにコーヒーバブルが到来する。
アメリカで禁酒法が制定(1919年)されたことでコーヒーブーム到来。
そして第一次大戦後のヨーロッパの好景気にも支えられ、
ブラジルはコーヒー輸出で莫大な利益を手にする。

でもここで調子に乗って、新たにコーヒーの木を植え始めちゃった。
最近の日本のテレビ産業と同じく、好調時に設備投資を増やすと…。
しかも新たに植えられた木々が収穫を迎えた頃が世界大恐慌。
生産過剰も重なって、コーヒーの価格が大暴落し、経済に大打撃。
これをきっかけにブラジル経済はコーヒー依存体質を改めたんだとさ。

コーヒーの歴史・3部作、これにておしまい。