梁塵秘抄

めくるめく和歌の世界

失われた言葉がもつ音楽性。神名、梁塵秘抄。

文字や文章を声に出して読むことはほとんどない。小学校の国語の授業か、カラオケが好きな人が歌う時ぐらいだろうか。歌詞は忘れてしまったが、音楽は覚えているようなこともたびたびで、私たちの脳内では、文字と音...
日本の美意識

夢でしか会えない神仏/明恵上人&梁塵秘抄

日本史で「夢」と言えば「夢記」を残した明恵上人が有名。 この人の夢に対する感覚は不思議なものがある。 叔父の上覚が、 見ることは みな常ならぬ うき世かな 夢かと見ゆる ほどのはかなさ はかない夢より...
お薦めの本

遊びこそ文化の起源/ホイジンガ「ホモ・ルーデンス」

平安時代末期の流行歌を集めた「梁塵秘抄」にこんな歌がある。 遊びをせんとや生れけむ 戯れせんとや生まれけん 遊ぶ子供の声聞けば 我が身さへこそゆるがるれ 解釈はいろいろあるそうだけど、私には 無邪気に...
日本の歴史と文化

梁塵秘抄の変遷/音読社会から黙読社会へ

今年の大河ドラマ、平清盛はあまり人気がなかったようだね。 いまだ「平家物語」の封印が解けず…敗者の歴史はそんなものか。 さて大河のメインテーマに織り込まれた歌から話を少し広げてみる。 遊びをせんとや生...