老子

名言・名文

小魚を煮るように国を治めよ/老子「治大国若烹小鮮」

老子の第60章にこんな一節がある。治大国若烹小鮮大国を治むるは、小鮮を烹るがごとし。小魚を煮るときは型崩れしないように弱火でじっくりと。大国の統治も料理と同じだと老子は説いた。「私は収穫の時には立ち会...
世界を読み解く方法

老子と荘子の相対性理論

中国古典の老子と荘子はセットで老荘思想と呼ばれる。最近ようやく荘子を読んでみたら、なるほど老子に似ている。 上善は水のごとし(老子・8章) 天下に水よりは柔弱なるはなし(老子・78章)老子は「水」こそ...
古典に学ぶ人生論

しなやかな水のように/老子(8、67、78章)

「弱さ」にこそ「強さ」の源がある。こんな不思議な反転を初めて指摘したのは、老子だと思う。私の考える老子の根幹は「水のようにしなやかに国を治めよ!」。「しなやかに生きろ!」と人生訓に読みかえることもでき...
道元「正法眼蔵」

無欲にして万物の妙を見る/道元「身心脱落」

無欲であれば万物の本質(妙)に迫ることができるが、欲があればその表面上の形(徼)に触れることしかできない。「常に欲無くして以て其の妙を観、常に欲有りて以て其の徼を観る。」老子の冒頭で語られた金言。お金...
古典に学ぶ人生論

水を好んだ「老子」の教え

昨日、引用した老子の78章について、その前の部分も紹介すると、 この世の中には水よりも柔らかでしなやかなものはない。 しかし堅くて強いものを攻めるには水に勝るものはない。 水本来の性質を変えるものなど...
古典に学ぶ人生論

優しくなりなさい、そうすれば勇敢になれる

一体誰がこう訳したのか、調べても分からなかったのだけど、「老子」67章で三宝(3つの宝)について語られた部分。優しくなりなさい、そうすれば勇敢になれる。つつましくなりなさい、そうすれば広い心を持てる。...