2000年頃、日本企業が描く未来にワクワクがあった

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より多くの方が株式投資で資産形成という気付きに出会うために、
ポッドキャストもあったらおもしろいかも、ということで、
今春からrennyさんとの対話を収録・発信を試みている。

これからしばらくは私のプロフィールを問答する企画が続くので、
関心のある方は聞いてみてね。

話は私が株式投資をはじめた2000年頃からはじまるのだけど、
あの頃は日本企業が描く未来にワクワクすることが多かった。
もちろんインターネットの普及がはじまろうとしていた時期で、
新たな可能性への期待が高まる時代背景に押されていたのもあるが。

一番最初に投資したソニーは、ゲーム機「プレステ2」が発売された頃。
当時の社長、出井伸之さんは「Digital Dream Kids」というスローガンを掲げ、
製造業中心から脱却し、AV機器をネットワークでつないで、
ゲーム・音楽・映画等のコンテンツで稼ぐ会社に変わろうとしていた。

当時としては魅力的な未来像だったと思う。
ただそのアイデアを先に具現化したのは、スティーブ・ジョブズのApple。
ソニー自身はおそらく製造業へのプライドが邪魔して改革が進まず、
近年ようやくその領域にたどり着いた印象だ。時間がかかりすぎた・・・

また当時、最も印象的で記憶に残っているのが、
NTTドコモが2002年のワールドカップで実現しようとしていた技術。
試合会場とは別会場で、ピッチ上に選手とボールの3D映像を映し出し、
本物の試合を観戦しているかのような、状況を生中継するというもの。

この計画は当初、日本の単独開催の予定だったワールドカップが、
土壇場で韓国との共催になり、採算が合わないとかで頓挫してしまった。
この技術は2021年の東京オリンピックでようやく披露されることになり、
もし2002年に実現していたら、現在のVRの形も変わっていたかもしれない。

あれから20年。
当時と比べると日本企業は元気がないような印象を受ける。
もちろんNTTの「光電融合技術」のように目を引く技術はあるが、
あの頃感じたようなワクワクする話を経営者から聞けなくなった。
単に私が歳をとったせいで、そう感じるだけならいいのだが。

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