バーンスタインの「Comin’ Around Again?」に再挑戦

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今、行方昭夫という翻訳家の書いた「英文の読み方」って本を読んでいる。
英和辞典を引きながら1語1語丁寧に訳しなさないとダメ、
うる覚えの訳語で読み進めると、読み終えた時に意味が分からなくなると。
胸に手を当て考えみれば心当たりが…

さっそく英和辞典(2,3年前年賀はがきで当たった電子辞書)を手に、
1月ほど前に挫折したけど、バブルがどうの書いてあって気になってた
バーンスタインのコラム「Comin’ Around Again?」に挑んだ。
6割くらい分かった気がする。解読結果をメモ。

本題は6段落目のハイマン・ミンスキーのバブルの前提条件からかな。
the two basic requirements for a bubble
1.liquidity (直訳は流動性だけどたぶん過剰流動性のことかな)
2.displacement (a transformative technology)

そして7~9段落で、ETFにおいて「displacement」が起こってる話。
当初のETFはインデックス運用だったはずが、変なETFがいっぱい出てきたそうな。

10段落ではバーンスタインがバブルというには、
ミンスキーの条件にあと2つ付け加えないと足りないと言ってる。
1.Investors have to forget the last frenzy, particularly how it ended.
2.The usual valuation metrics have to be disregarded—in short, investors have to forget how to do long division.

とこの辺でピンと来た人は、私と同類のかなりのオタク。
実はバーンスタインの著書にまったく同じ話が出てきてる。
なぜか絶版になった「投資 4つの黄金則」P193~195 をご覧あれ。
ここでの話を現在に当てはめて語ってるのが、このコラムだったんだな。

コメント

  1. Alpha より:

    まろさん、
    こんにちは。
    引用のコラムの冒頭のフレーズが、結構印象的です。
    …, the better you are at tuning out the opinions of others and making judgments for yourself, the wealthier you will be.
    私は、ご紹介されているバーンスタイン氏の「投資 4つの黄金則」は読んでいないのですが、こちらは読んだことがあります。http://www.efficientfrontier.com/BOOK/title.shtml
    実は、これは私が読んだ一番最初の投資に関しての本です。(私は投資関連の本はあまり読んだことがないのですが。)
    どうも、この本はまだ、日本語に翻訳されていないようですが、超お勧めです。と言うか、個人的には、普通の人はこれ一冊読めば十分と言う本です。(ただし、前述の通り、私はそれ程投資の本を知らないので、もしかすると、これ以上のものを、まろさんやこのブログを読まれている方はご存知なのかもしれませんが。。。個人的には、The Intelligent Investorと互角なレベルに思います。スタイルは多少違いますが、こちらの方が、統計データを中心に、非常に詳しく、論理的に説明している様に思います。The Intelligent Investorはもう少し高い視点での記述に思います。)
    ちなみにこの本は、VanguardのBogel氏が絶賛しています。

  2. まろ@管理人 より:

    なんか以前誰かがコメント欄で書いていた本はこれだったんですか…。
    英語で206ページはさすがに手が出ません(涙)
    The Intelligent Investor と同レベルとは、
    さすがはバーンスタイン、一人じゃないと噂が立つだけはある。
    (Wバーンスタインは研究者数人のペンネームでは?という噂が)
    頼む!誰か翻訳してくれぇ~!!

  3. Alpha より:

    私は、まろさんだったら、原文の本を見てみるのことを、お勧めします。ただし、無理強いをするつもりはございません。ご判断はおまかせします。
    この本は、統計データを多く扱っているので、ページに対して字数は少ないと思います。また、字も大きいです。書いてある文章も、ファイナンス関連の専門用語は多量に登場しますが、それを除けば、かなり平易に書かれていると思います。このエントリーで参照されているバーンスタイン氏のコラムの文章は、理解するのに難しい、例えや表現の仕方が散見されますが、その様なものは、この本にはありません。
    尚、The Intelligent Investorはページ数も600ページ近くあり、グラフ等はそれ程多くなく、文字も小さく、殆どが文章なので、原本を読むのは大変だと思います。それと比べたら、Intelligent Assett Allocatorはかなり敷居が低いと思います。
    後、念のために細くいたしますが、このバーンスタイン氏の本は、インデックス投資に完全にフォーカスしています。インデックス投資のアロケーション比率をいろんな確度、ケースから比較して、投資の目的、期間等によって検証したりしています。非常に実践的で、説明も説得力があります。(都合の良いデータだけをならべて、自分の意見を強調するようなものとは、レベルが格段に違います。)
    The Intelligent Investorはもっと幅広い投資の視点で、情報量も多いです。(バフェット氏がベストと言うだけのレベルはあります。)
    一応、念のため、参考までにご連絡申し上げます。

  4. まろ@管理人 より:

    ありがとうございます。
    2000年発売の本で翻訳が出てないということは、観念して原文を読みます。
    英語のレベルがあのサイトとは違うというお告げをもとに、
    今まさにアマゾンで注文してしまいました!!