ジェフリー・サックス「地球全体を幸福にする経済学」(←これおもしろい♪)
の中に出てくる生物多様性に関する著者の10コの提言に(P213~)、
「8. 外航船のバラスト水を熱処理するか、湾港ではなく公海で交換するよう義務付け、侵略種の主原因の一つを解消する」
とあり、「バラスト水」ってなんだ??と調べてみたら意外とおもしろかった。
大型船の積み荷が足りないときに、
船を安定させるための重しに使う水がバラスト水。
船の出港地で入れたバラスト水を他国の港で放出すると、
水に潜む外来種によって生態系に影響があるから、国際海事機関(IMO)によって、
2009年以降に造られる船には、バラスト水処理装置の搭載が義務化されてるらしい。
そして順次規制が厳しくなり、2017年以降はすべての船に搭載が義務化。
バラスト水の問題が日本プランクトン学会で取り上げられていることから考えると、
魚貝類だけではなく、微生物レベルでも問題があるなら、たぶん細菌も…。
環境問題の解決、企業のイメージアップにもつながるバラスト水処理装置。
日本でバラスト水処理装置事業に参入しているのは、下記3陣営のようだ。
・日立プラントテクノロジー&三菱重工
・日本郵船&JFEホールディングス(両社とも子会社が開発中)
・商船三井&三井造船
日立プラントテクノロジーが昨年7月にIMOからのお墨付き、
ってプレスリリースが出ているので、国内ではこの陣営が一歩リードかな。
※オススメサイト→「バラスト水処理技術」by 国立環境研究所
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