かつて神様と呼ばれた元FRB議長、アラン・グリーンスパン。
今となっては一体どこが神様だったのか?訳分からない状況だけど、
水野和夫氏が新刊「金融大崩壊」の中で、とっても的を得た表現をしてる。
グリーンスパンでもバブルを止めることはできなかった。彼は「バブルははじけてみないと、バブルだとわからない」と言い、仮にバブルだとわかったとしても、「かなりの景気後退をもたらす政策を容認してくれる有権者は現代の民主主義社会にはいない」と言いきっています。彼はむしろ、バブルを止めなかったからこそ、投資家達から神様に祭り上げられた、資本家と一緒に踊ったから資本の神様だったということなのです。
投資家重視の経営とともに、投資家重視の金融政策も崩壊したんだね。
コメント
かつて「根拠なき熱狂」と発言して、早くからバブルを認識していた人がその後の住宅バブルも放置し、サブプライム問題が顕在化して今回の金融危機になった訳で、もっと早くから市場介入すべきなのにしなかった。投資家にしか目を向けていなかったのでしょうね。
金融経済が実物経済より大きくなりすぎて、どう対応するのがベストか分からなかった、ってオチもあるかもしれません。