食文化の輸出入。寄り添うか?啓発するか?

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大学院の同級生にグルメな話題で盛り上がれる楽しい人がいて、
『本物の中華』と『日本の中華』とは別物だから、分けて考えないとダメ!
と教えてくれた。日本から出たことない私には、目から鱗とはまさにこのこと。

もちろん、超一流の料理人が中国から日本へやってきているはず。
しかし、本場の味は出ない。。。
これは、料理人の腕の問題ではなく、日本人の舌の問題。
日本人の好みに寄り添った結果、本来の中華ではなくなった、ってとこなのかな。

これまでの日本と中国の経済格差を考えれば、
「中華料理の神髄を伝えるんだ!」と日本人を啓発するぞ、くらいの想いで、
信念を貫こうとする料理人より、目先の利益に目がくらむ料理人が多くて当たり前。
でも、今となっては、少し悲しい気もする。

そうそう、ソニーも顧客のニーズに寄り添おうと努力し始めてから壊れたような?
君たちの欲しいのはこれだろう!とやってたころは、とてもステキな企業だった。

「寄り添うか?啓発するか?」の葛藤は、
「目先の利益を追うか?信念を貫くか?」とも言い換えられる。
いろんな分野で悩ましい問題なのかもしれないね。

☆オマケ☆
キッコーマンが上海万博に出展する高級料亭の狙い」(日経ビジネスonline)
を読んで、キッコーマンは何がしたいのかな?とやや首をひねる。
醤油とともに日本の食文化を中国に紹介する、という感じでもなく、
ぼったくり価格で、見せびらかしにお金を使いたい、バブリーな中国富裕層向け?
なんだこのしょうもない、顧客ニーズへの寄り添いかたは。。。

コメント

  1. とよぴ~ より:

    食の歴史はよくわかりませんが本場のカレーと日本のカレーが全然違うのも同じ理由(寄り添う)でしょうか・・・?
    それか違う視線で見ると超一流の料理人である本場の人が日本にやってきて啓発したのか
    日本人が留学してきて学んだ本場の料理を帰国後に日本でも紹介したのが始まりだったのか・・・。
    どちらがその真実なのかすら自分にはよくわかりませんが東郷平八郎が英国で食べた「ビーフシチュー」を忘れられずに日本でも作ってみたら「肉じゃが」になったって話もありますし
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%82%89%E3%81%98%E3%82%83%E3%81%8C
    結果的には他のマニアックな国の料理よりも中華料理ってカテゴリーは日本の食文化で大成功しているので正しかったかもしれません
    たぶん大学院の同級生さんと自分はこのネタだけで30分は議論になりそうです(笑)

  2. まろ@管理人 より:

    私も食の歴史は分かりませんが、ただ食べた感じで(笑)
    カレーでふと気がついたのですが、インドカレーの本場の味を食べたかったら、IT関係の仕事で東京にやってきているインド人がたくさん住んでいる地域に行けばいいとか。本場の料理人だけじゃなく、本場の国の人も一緒についてこないといけないのかな?
    あれ?そうすると横浜の中華街は???