美意識と日本・4

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日本文化を追っかけである私のお気に入りは、松岡正剛さんと原研哉さん。
その原さんが関わる良品計画(無印良品)の株式に興味津々。

無印良品のブランドエッセンスは、やっぱり「シンプル」だよね。
フランスでは「禅の精神を感じる」と評価を受けたりしてるらしいけど…
無印のシンプルが日本的なシンプルかどうか、なんとなくモヤっとする。

日本文化のシンプルって、あえてなくすことで、全体を引き立たせるような。
キーワードにすると、未完の美不足の美余白の美などなど、、、

絵画の代表例は、長谷川等伯の「松林図屏風」かな。東京国立美術館のサイト
非対称の構図で、余白を残して、背景の景色や情景は一切描かない。
そうすることで絵を観る側に、松の「気」みたいな見えないものを感じさせる。
これって西洋美術にはない、日本美術独特のシンプル。

何もないからこそ、想像力で大きな世界を見ることが可能になる。あるいは、何もないからこそ、そこに最上の美を発見することができる。
---松岡正剛「17歳のための世界と日本の見方」P323

つまり「何もないけど、すべてがある」っていうのが、日本流のシンプル。
無印ブランドのシンプルは、これに該当するのか否か、私にとってここが重要。
CSRからのアプローチに加えてもう一つ、風変わりな投資基準ができそう。
世界から見て、日本の文化的イメージを豊かなものにする企業かどうか?

☆関連記事 「日本(Japan)」に豊かなイメージを(10/06/13)
☆参考図書 三井秀樹「かたちの日本美」

コメント

  1. 匿名 より:

    まろさんのブログは、ジャンルは投資?と一見すると疑いたくなる、多彩な内容。しかし思いもよらないところから突然、投資に戻ってくる。。。
    本当にすごいですよね。続けて読ませていただくうちに、こちらの視野まで広がってしまう。
    いつもありがとうございます。

  2. まろ@管理人 より:

    そんなにほめていただいても、本人はブログを書くときに、これといって何も考えていません(笑)
    最近、記事にも書きましたが
    http://stojkovic.blog20.fc2.com/blog-entry-1984.html
    興味のおもむくまま、走り回っているうちに、なんとなくいろんなものが繋がってくる。そんな感じでしょうか?