佐賀県に謎の巨石群があるらしい。
- 巨石パーク(佐賀市ホームページ)
どうしようもなくセンスのない名前だが、
肥前国風土記にも記述が残るという名所。
なんか気になって風土記を読んでみたところ、
- 佐賀の名の由来はずいぶん古い!
- たしかに残る石神の記述
の2点が分かった。
佐賀の由来
ヤマトタケルがこの地を訪れた際に、
楠(クス)の木が生い茂ってるのを見て、
「この国を栄(さか)の国と名付ける。」
と命じたことが「佐嘉の郡」と呼ばれる由来となる。
それが後に「佐賀」という名称につながってゆく。
※現在の県の木、花はクスの木。
なぜ古代に楠の木が重要視されたのか?
これについては以前も紹介したが、
スサノオが「杉と楠は船、檜は宮殿、槙は棺に」
と用途に応じたオススメ木材を指定したことによる。
また佐賀の由来については他の説も記録されており、
佐嘉川(現在の嘉瀬川)が川上の神によってたびたび氾濫。
これを解決した賢女(さかしめ)がいたことに由来するという。
石神・世田姫
巨石パークのつながると思われる記述はこれ。
ネット上に風土記写本の画像があったので、
該当部分を切り抜いて紹介すると、
嘉瀬川の川上に世田姫という名の石神が鎮座しており、
毎年、海の神が流れに遡って世田姫に会いに来るという記述。
これだけだと巨石パークとのつながりが不明。
そこで注目されるのが、與止日女神社の存在。
- 風土記の編纂と神社の建立が同時期
- 嘉瀬川の川上に巨石、川下に神社という立地
- 神社の御神体が上流の巨石とされる
- 與止日女(よどひめ)と世田姫(よたひめ)は同一神
という裏付けから、
風土記の石神は現在の巨石パークに該当するってこと。
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