平安京遷都直後の796年に造営がはじまった東寺。
現在の京都は御所をはじめ中心が東にずれてしまっているが、
東寺は創建当初と変わらぬ場所にそのまま残っている。
しかし一番の見所は国宝の五重塔や金堂よりも「道」だった。
東寺の北大門をくぐると、現れる白い石畳の道、櫛笥小路(くしげこうじ)。
この櫛笥小路は平安時代の位置と道幅が変わることなく現在に至る稀有な道。
京都は秀吉の頃に大規模な整備が行われたことで、
平安時代のままの道幅が残っているのは、ここの部分だけなのだとか。
京都駅から一駅乗って東寺駅を下車し、南大門から東寺に入ったが、
駅から歩いて櫛笥小路から北大門をくぐるのが風流だったかも。
平安時代の人々も東寺の北側から歩いてきたはずだからね。
ちなみにこの道には宮本武蔵の襖絵が残る観智院がある。
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