研いで出てくるのは塗り重ねたもんだけ/本日のスープ11皿目

リレー連載企画「本日のスープ~株式投資をめぐる三重奏~」。
rennyさんからのご寄稿コラムです。


本日のスープ11皿目は私、rennyが担当します。

さて、前回の当番の際に、まろさんに「どうやって投資したい会社を探していますか」とお尋ねしたのですが、まろさんからこんなお答えが:

セレンディピティ

でした。

セレンディピティ/本日のスープ9皿目

Wikipediaで調べてみると、「何かを探しているときに、探しているものとは別の価値あるものを見つける能力・才能」だそうです。なるほど。何かを無理に探していなくとも、ふと出逢う、それがスゴく自分にとって価値あるものを見つける力もセレンディピティというのか分かりませんが、このリレーエッセイのテーマに絡めて私のセレンディピティな話を。

本格的に投資を始める前、私は米国の個別企業への株式投資への関心が強かったのです。たとえば、Johnson&Johnsonですね。そんな意図をもって出かけたのは大型書店の投資本コーナー。当時の記憶はあまりはっきりしませんが、一応目当ての本があったのですが、その目当ての本の周りに並んでいた本もつい手に取ったのです。中学生の頃から通学の際、よく独りで近所の本屋さんに寄り道してました。どうでしょう、平均30分から1時間、立ち読み。お店にとってはいい迷惑だったと思います。すみません。寂しいですがその本屋さんは今はもうありません。さて、その立ち読みの際、目当ての本だけでなく、その周りの本もチョコチョコ覗いてみることがありました。そんな習性が身に染み付いていたからでしょうか、大人になっても書店にいくと、ついつい目当ての本の近くもチョコチョコ覗きます。実は、この習性のおかげで、目当ての本の近くに並んでいた、全く目当てにしていなかった本とも出逢えました。この本との出逢いが今の私の投資のスタイル確立につながったのです。

「研いで出てくるのは塗り重ねたもんだけ」

私の大好きなドラマ「ちりとてちん」で何度も出てきたこのセリフ。若狭塗箸の名匠の言葉です。どんな経験を積んでどんな風に考えて日々を過ごしているか、それが結局のところ、露になってくる。セレンディピティも同じようなものではないでしょうか、自分がどんな経験をして、どんな考えで毎日を過ごしてきたか次第では、と。

m@さんが「利益の源泉は"ありがとう"/本日のスープ10皿目」の中で、とても印象的なコメントをされています。

「いい人の向こうにはいい人がいる」

m@さんの投資スタイルの根底には「「ありがとう」を沢山得られそうな人、事業に投資をしたい」というお考えがあるんでしょうね。そのスタイルを続けることで、塗り重ねることで「いい人の向こうにはいい人がいる」という信念につながり、m@さんならではのセレンディピティになっているのだろう、そんな風に感じました。

私が自分なりのセレンディピティを通じて、実践することになったのは、投資信託に毎月コツコツと地道に投資をし続けるというスタイルです。
そこで、ここから先、ちょっと無理矢理感がありながらも、テーマを「投資信託」に進めたいのですが、いかがでしょうか。

私はブログで、投資信託を沢山の人にポジティブに支持される「文化」に育てたい、という提言をしていますが、まろさんには、まず今の日本の投資信託についての率直なご感想をお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。

renny / rennyの備忘録


以上のコラムを受けて私が用意した12皿目はこちら。  
投資したい企業との出会い方を簡潔にまとめたよ。