リレー連載企画「本日のスープ~株式投資をめぐる三重奏~」。
m@さんからのご寄稿コラムです。
102皿目でまろさんの、103皿目でrennyさんのアクティブファンドの評価軸を伺いました。
まろさんの評価軸
- 運用哲学に共感できる
- 投資先企業をどのような観点で将来有望と判断したか等の情報開示
rennyさんの評価軸
- どんな旅を目指しているのか、旅を通じてどんな体験を提供しようとしているのか、を伝える姿勢
- ある程度落ち着いた、腰の据わったポートフォリオ
- 「そんな会社があるんだ」とワクワクさせてくれる
- どんな投資家がそのファンドに集っているか
一般的にはアクティブファンドにインデックス以上のパフォーマンスを求める人が多数派だと思います。でも、お二人ともパフォーマンス以外の評価軸をお持ちでした。ファンドに求めるのがパフォーマンスだけに限らない、そんな人達も一定数いるように思います。
実際、パフォーマンスだけで見たら明らかに優位であっても投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Yearでは上位に入賞していないファンドはたくさんあります。投信ブロガーの主流がインデックス投資家だというのもあると思いますが、コメントを読んでいると過去のパフォーマンス、コストだけではなく長期でお付き合いできるファンドかどうかという「信用」が投信ブロガーの評価に影響していると思います。
ファンドの個性と、それをとりまくコミュニティにより信用が生まれ、それが毎年上位に顔を連ねる定番ファンドという形で表れます。ただ単にパフォーマンスが良かった、ただ単にコストが低かったという定量的な評価であれば、それは定量的な差でいとも簡単に覆されてしまいます。数字には表れないファンドの個性、姿勢が投信ブロガーからの熱い応援コメントとともに「信用」となって積み重ねられています。
成績が良いから買う、悪くなったから売るでは長期投資には至らないと思いますし、資産形成を考えるのであれば信用していないファンドを買うことは避けて欲しいと思います。
どういったアクティブファンドであれば投資家の信用を集めることができるのか?そういった目線で見た場合に定量的な目線だけでなくまろさんやrennyさんの目線が大事になってくるのではないかと思います。長く愛される定番ファンドを増やしていくためにも、投資家から信用されるファンドが増えて欲しいと思います。
いい投資探検家:m@(エムアット)
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