インドの社会起業家向けのベンチャーキャピタル”Aavishkaar“。
ここで投資委員会のメンバーを務める橋本芳樹さんのお話を伺った。
日本では無名だが、世界の投資家から約200億円の投資資金を集め、
インドを中心とした南アジアの農村部などで事業を行う社会起業家へ出資する、
アジア最大級のソーシャルベンチャーキャピタルなのだという。
投資を通じた社会への貢献度はレポートでも報告がされているが、
驚いたのがWebサイト上では公開されていない投資リターンの数値。
この10年に手がけた4本のファンドはドルベースですべてプラス。
+20%超のファンドもあり、シリコンバレーのベンチャーキャピタルに匹敵する。
橋本さんは野村証券の出身で、ソーシャルビジネスに関心があったのはもちろん、
リーマンショック以降の世界的な金融危機をものともしない”Aavishkaar”に魅力を感じ、
インド人スタッフばかりの中、一人の日本人として活動しているのだとか。
(でも日本からAavishkaarに投資する投資家がいないと嘆いていた…)
ちなみに出資した投資資金の出口としては、もちろん上場する会社もあるが、
出資した企業の地域社会の発展をきっかけに、都市部の企業へ株式を売却したり、
事業が成功して豊かになった創業者自身が買い戻す、といった方法。
社会的投資といっても、私の感じる社会にとって良いことが、
新興国の人々にとって嬉しいことと合致するのか、さっぱり分からない。
こういうファンドが個人投資家にも身近になってくれると、
世界に対する視野も広がって、もっと投資が楽しくなるだろうなぁ。。。
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