ブルドックソースの新株予約権について、東京高裁の判断がたぶん明日。
認められればすぐにでもスティールからの買取りが実施されるのだろう。
東京地裁はOK出しちゃったけど、特定の株主から株を買い取ることを、
上場企業に認めてしまったら、もう何もかもがメチャクチャ。
まさかないとは思うけど、東京高裁も認めるようなことになれば、
外から見れば、国を挙げて資本主義の放棄を唱えているように見えちゃう。
もちろん、スティールも悪い。
リヒテンシュタインさん、TOBを発表する前に日本に来なきゃダメよ。
バフェットさんも、グリーンメーラー?って恐れられた時期があって、
丁寧に、誠実に、相手方に説明することで不安を解消してったんだから。
でもブルドックソースのスティール排除の理由はもっと納得できない。
「ソースの作り方を聞いたけど、あいつら知らないんだもん。」
ってな感じのことを池田社長が主張してたじゃない。あれ、最悪!!!
自分のことに置き換えてみると、トヨタ自動車から
「あなたはペーパードライバーだから、当社の株主にふさわしくありません。
よって、1株○○円で買い取らさせていただきます。」
と言われるようなもんだよ。そんなバカな話があるわけないでしょ?
コメント
外国からみると日本の企業には株主を選ぶ権利が与えられているかのようにみえるかもしれないですね。
そもそも、今回の買収防衛策の決議にしても、多数決によるいじめっぽくも感じられます。
例えるなら
「まずいりんご1個とおいしいりんご9個があるときに10人で分ける案が出ました。」
「スティールさんがまずいりんごを受け取り、他の9人はおいしんりんごを受け取ることで異議はありませんか?と問われて8人が異議なしと答えました。」
っていうのとほとんど差がないように感じます。
日本の司法が日本贔屓と感じられる可能性がもうひとつありますね。
スティールがTOB価格を1700円に上げてきているのだから、
ブルドックによるスティール分の新株予約権買取価格は1株につき396円ではなく425円に引き上げるべきだったと思います。
多数決はまぁ仕方ないかな、とも思います。
高裁の決定の何が変かと言えば、
・会社法109条の「株主平等の原則」はどこ行った?
・「もの言う株主」は濫用的買収者?
・短中期的に株の転売で売却益を得ることを否定?
の3点が訳分からないです。