以前バフェットからの手紙2004を翻訳した記事に、
私なりの注解を勝手にくっつけてしまおう。
これまでは、Warren Buffett’s Letter To Berkshire Shareholders.
なんて英語を見ただけで敬遠していて、バフェットさんの最近の考えを知らなかった。
ITバブルの時に、保有株式を売却しなかったのは、
IT関連企業へ投資しなかったのと同じように、
何か考えがあってのことだろうと思ってた。
しかし実際には、2004年度の手紙の中で、本来の価値以上の株価だったのに、
なんで売らなかったのだろうと、嘆いている。
売る気なんてまったくない人だと思っていたのに!!
裏づけとなる資料を捜し求めていたところ、
予想通り、ベン・グレアムの「賢明なる投資家」の第8章にあった。
グレアムは賢明なる投資家の投資手法として(新版の上巻・P335)、
「本来の価値以下の値がついているときに買い、実質価値以上に値があがったら売る」
と語り、さらには
「本当の投資家であれば、自分が群集とは全く逆の売買をしていることに充足感を覚えるものなのである。」(P345)
という記述もある。
おそらく師匠グレアムの教えを守れなかったことを悔やんでいるのだろう。
☆追伸☆
バフェットさんの語りがよく分からないときは、
「賢明なる投資家」第8章か第20章を読み返すと理解できることが多い。
今から買うなら2分冊に分かれた、
グレアム&ツバイク著「新・賢明なる投資家 上」(第8章収録)
グレアム&ツバイク著「新・賢明なる投資家 下」(第20章収録)
がお薦め。まだ読んでいないのなら、冬休み中の課題図書だ!!!
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