企業が生き残るために必要なもの

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マネックス証券松本大社長の講演会メモの続き。(昨日の分はこちら
企業が生き残るために必要なものは、
継続、理念、コミュニケーション、軌道修正、自己旧体制の自覚、の5つと説く。

継続
エジソンが「天才とは99%の汗と1%のひらめきである」と語るように、
アイデアよりも継続する仕掛けを作ることが大切。
そのためには、幅を狭くして、遠くに目標や理念を設定する必要がある。

理念
会社構成員(社員)のベクトルを合わせるには、理念を高く遠くへ設定する。
理念がすぐに手の届くところにあると、環境の変化によって簡単にブレてしまう。
北極点ではなく、北極星に理念を、という例え話も。

マネックス証券に置き換えると、
オンライン証券業界でシェアを広げる、という目標ではダメで、
郵便局にとって変わるような存在になる、という理念を掲げる必要がある。
マネックスでは理念を浸透させるため、向こう何年かのロードマップ作成。
1.環境認識、2.業務目標、3.数値目標、4.正確目標、の4つの理念・目標を掲げ、
社員に浸透させるため、日々説明を続けている。

コミュニケーション
コミュニケーションとは相手に行動を起こさせること。
アートならば自分の価値観を追求すればいいが、
ビジネスは、相手の価値観、つまりお客様がどう思うかが大事。
すべての情報を提供し、裸の王様になって始めて、相手からフィードバックが得られる。

しかし、コミュニケーションはすぐに飽きられてしまうもの。
内容が重複しようが、いろんな形で話し続けるしかない。
松本社長は、毎朝全社員にメールを送っている。(理念を浸透させるためにも)
相手が読んでいるかは分からないが、社長との距離感が縮まったように感じてくれる。
合併後の旧日興ビーンズ証券の社員にとくに有効だった。

軌道修正
社会の需要は日々変化していくから、常に軌道修正していくことが必要。
それには情報収集が重要である。

自己旧体制の自覚
新しいものは作った瞬間に古くなってしまう。
最大の旧体制は自分自身にあるのでは?と常に危機感を持っている。
少子高齢化といっても、社会全体の平均年齢は40歳のまま変わっていない。
松本社長は現在42歳。歳をとるごとに社会の中心から外れていく危機感。
会社の構成員の平均年齢を上げないように努力することも必要。

そして、5つを成し遂げるために「最も大切なのは好奇心」
好奇心こそが継続と弛まぬコミュニケーション、軌道修正の源ではないか?
というとこでおしまい。

コメント

  1. にじ@Ray より:

    「天才とは99%の汗と1%のひらめきである」との言葉の意味は『努力してもひらめきがなかったら無駄』というニュアンスだと聞いたことがあります^^;
    マネックスが1%のひらめきを出せるかどうかですね
    ときめもファンドや非上場株ファンドなんかをひらめいているうちは厳しいかもしれませんね^^;