今日はマネックス証券の松本大社長の講演会へ行ってきた。
表題は「企業にとって必要なもの~企業が生き残るために~」。
とってもいい講演会だったので、ブログにちゃんとメモメモ♪
ステークホルダーの優先順位は?
※会社の利害関係者…お客様・株主・社員・社会
昨日の日経新聞で、2006年の上場企業の新任取締役に対し、
利害関係者のなかで誰の利益を最も重視するか?と質問したところ、
42.3%が従業員、25.1%が株主と答え、従業員>株主になったのは、
1998年の調査以来初めて、というニュースがまず紹介された。
松本社長は、平時であれば4者の利益を同時に達成すべきと語る。
今の日本の企業は、平時は誰の利益を優先しているのか不明で、
有事になると、経営者は自分が一番大切と考えてしまう。
「企業は、
お客様のために存在し、
株主に所有され、
社員によってすべてが実行され、
そして社会的でなければ存在を許されない。」
ものであり、あえて優先順位をつけるならば、
1.お客様、2.株主、3.社会、4.社員、であると。。。
ステークホルダーへの基本スタンス
1.お客様にウソはつかない
企業を信じて商品・サービスを利用してくれることを忘れるな。
2.少数株主の立場を想像する
大株主は経営に口を出せることを考えると、少数株主は無力。
しかし、両者の投資のリスク・リターンは同じ。
それでも投資してくれる少数株主を決して軽視してはならない。
3.社員にビジネスや戦略についてよく説明する
経営者を信じてついてきてくれているのだから、しっかり説明を。
4.納税額を増やすことで社会に貢献する
税金を支払うことこそがCSR(企業の社会的責任)の根幹である。
松本社長の考えるCSRとは?
企業の経営者は、起業して運良く倒産しなかっただけで、
民主的なプロセスを経て選ばれたわけではない。
だから、企業は納税を通じて、その使い道を政治家へ託すべき。
政治家の中身はともかく、民主主義によって選ばれていることが重要。
長くなっちゃったから、本題の「企業が生き残るために必要なもの」
の部分についてはまた明日ね!>>続きを読む
コメント
松本社長、いいこと言った!
さすが松本さんですね。
H越製紙の経営陣とは大違いですね。
なりふり構わぬ自分たちの保身策が、
自社の株主だけでなく、市場=社会にも
迷惑を掛けていることに全く気づいていませんからね。
rennyさんも記事に書かれていましたが、
最近の騒ぎのおかげで、
インデックスファンドのデメリットに気づく人が増える、
というメリットがあるかもしれませんね。
J●L、H越製紙はタマタマ目だってしまいましたが
市場のことを分かっていない上場経営者は日本に
ゴロゴロとしていそうです。
H越製紙の経営者は、「どうして上場しているのかわからない」の名言の経営者と同じ心境なのかもしれませんね。
「みんなが上場してるから」といったレベルの経営者の多い日本では、
TOPIXや日経平均で運用するのは厳しいですよ。
アメリカのことは詳しく分からないけど、市場が成熟していればこその、
インデックスファンドの優位性が際立つ、と言えるかもしれません。