知性崩壊の日本が到達した原発ゼロの夏

この記事は約2分で読めます。

原発ゼロの夏。

超短期的な視野で電力需給だけを見ればOKだけど、

長期的に日本の経済・産業がどうなるかは別問題。

なんでこんなことになってしまったのかな。

原発は危ない。悪である。だからもう止めよう。

原発ゼロに至る意志決定のプロセスはこの程度。

事故を糧により高いレベルを目指す!

というのが本来人間が持っている知性のはずなのに…。

21世紀の脅威は明らかな悪意に起因するものではなく、

善意ではじまったものが何かの拍子に猛威を振るうこと。

サブプライムローンに始まる金融危機もこの系譜だし、

  • ヒロシマは「」をなそうとして起きた道徳的な破滅
  • フクシマは「」をなそうとして起きた産業的な破滅

という違いがあったのだけど、

感情的にフクシマをヒロシマの方へ混ぜちゃった。

この当たりの知性崩壊の具合に日本の将来が不安。

中沢新一「日本の大転換」でもそもそも原発は日本の方法知に合わなかった?

なんて指摘を中沢新一「日本の大転換」がしていた。

本来は生態圏にはない外部の存在を持ってきたのが、

一神教の思想システムであり、原子力技術も同じ。

だから多神教の伝統の持つ日本の手に負えないと。

面白い視点だけど、そういうことなのか???

いずれにせよ日本が原発に頼るのはもう無理。

「悪」として徹底的に叩いちゃったせいで、

管理・運営を担う技術者が急速に減っていくだろうから。

ただ投資家としては国内産業の行く末が不安すぎる!

コメント