今年2月にm@さん、rennyさんとはじめた連載企画、「本日のスープ~株式投資をめぐる三重奏~」。11皿目で前菜的な第1部が終了し、12皿目から「投資信託編」に入った感じ。ここでは今から読む人のために、11皿目までに提供されたスープを高速案内。
まず1皿目で語られた3人それぞれの企画への意気込みが、
- 「株式投資ってステキ!」と無邪気に笑える人を一人でも多く増やしたい(renny)
- 投資が持つ社会の幸せをふやすという面を追求してみたい(m@)
- 何かしらの美学を発信する「知的集積の『場』」を創造したい(まろ)
ってところからはじまり、2皿目ではrennyさんから、とある方からのこの企画へのメッセージが紹介されている。
「面白そうな試み。だけど、こうした内容がリーチできるのは既にこの分野に関心を持っている人たちでしょう。この分野に関心を抱いていない、興味を示していない人たちに、どうやって届けるか、が最大の課題だね。」
これは今後の重要なポイントで、すでに投資をされている多くの人の立場になれば、3人が1皿目で掲げた意気込みは、どれも心に響かないと思うから。
そんな訳で私は、美食の心得を語ってみたり(3皿目)、語源や漢字の成り立ちをさぐってみたり(6皿目)、投資に関心がない人も読んでくれるよう意識しているつもり。ジョブズのテクノロジーとリベラルアーツの交差点に倣って、インベストメントとリベラルアーツの交差点ってとこかな。
4皿目(m@)と5皿目(renny)では「そもそも株式投資とは?」がテーマに語られている。株式投資とは単なる金儲けの手段ではなく、投資した企業の関係者になることなのだから、
「どうせだったら持っていて幸せだなと感じる株を持った方が利益が出たときに感じる幸福感も増えるのではないでしょうか?」(m@)
「新しい価値を世に送り出す関係者、参加者の一人になっているのです。投資している株式会社が新しい価値を生み出沿うとする姿を見守り、共に過ごしたい、夢を抱きたい、当事者として。」(renny)
さらに7皿目(m@)では大航海時代の株式会社の原点へさかのぼる。世界史の授業で習ったイギリスとオランダの東インド会社は名前は同じでも、
- イギリス…一航海ごとに精算される出資
- オランダ…会社への出資で10年間の成果に応じた配当
という仕組みの違いがあったという話が紹介された。
そして8皿目(renny)では大航海時代を支えた投資が未来を変えたように、現代にも同じような想いがあるはず、という問いかけから、9~11皿目ではそれぞれの投資哲学が語られた。
- 9皿目「セレンディピティ」(まろ)
- 10皿目「利益の源泉は"ありがとう"」(m@)
- 11皿目「研いで出てくるのは塗り重ねたもんだけ」(renny)
というところで第1部が終了。12皿目以降は「投資信託」がテーマに連載が継続中。
- 12皿目「時代遅れの投信業界を目覚めさせたい」(まろ)
- 13皿目「わかりにくい仕組みのままハードルを下げた投資信託」(m@)
- 14皿目「個人投資家は舌を鍛えよう」(renny)
- 15皿目「食と投資の共通危機」(まろ)
またキリのいいところでガイドを編集するね。
ちなみに投資信託といえば、来週15日(木)に私が企画し、m@さんが登壇されるセミナーがあるよ(→詳細はこちらへ)。今回は金融関係者向けに設計していて、関心を持ってくれる金融機関が現れたら、それぞれの金融機関主催の個人投資家向けセミナーの企画するのだ♪
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