私は個別株&長期保有の古典派投資家。絶滅危惧種だ(笑)
だから投資信託に疎くてよく分かってなかったんだけど、
m@さんとrennyさんのブログ記事から、なるほろーと思ったこと。
お気に入りの商品やサービスって自慢や紹介したくなるもの。
そして消費者に愛され続けるだけが市場に生き残ることができる。
商品やサービスが「ブランド」として認知されるにはどうすれば?
こうした他分野での常識を投信業界でも考えなさい、ってことだね。
最近、知恵ある個人投資家の間ではインデックス投信が人気。
でも売る側には、この手の商品はブランド化しづらくやっかいだ。
コスト以外に特徴がないから、差別化できず、模倣されやすいから。
だから同種のより安い商品が出れば乗り換えてしまうだろう。
機能の素晴らしさのみを訴えても、消費者の心には届かないもの。
性能が良ければお客はついてくる、と豪語した日本の家電業界は、
結局、価格競争に巻き込まれ、第一線から姿を消していった。
- 単なる商品…機能的な価値のみをアピールするもの
- ブランド…商品に情緒的な価値を付加し共感を呼び起こすもの
だから投信業界が目指すべきはアクティブ投信のブランド化。
個人投資家と価値観を共有することで、ロングセラー投信を目指す。
アクティブ運用だからインデックス指標には負けるかもしれない。
でもブランド品にはちょっぴり高めのお金を払うものじゃない?
お金だけではない投資の楽しさを伝えるものであって欲しいなぁ。
「投資って社会に対してこんなにいい事なんですよっていう綺麗事を、綺麗事として説明するのが唯一成立するのがSRIファンドだと思うんです。・・・SRIファンドは共感を生み出すソーシャルな繋がりでじわじわと広がる事ができる素質はあるのに、リターンがいいよとか違った層にアプローチされてしまって残念な感じになってしまいました。」
m@さんが記事内でこう指摘されているとおり、
SRI(社会的責任投資)にはブランドになれる可能性があったのに…
同じ路線で投信のブランド化に成功した鎌倉投信の鎌田社長に、
「「結い2101」は、「社会的責任投資」でもなければ「ESG投資」でもなく、経済性と社会性それぞれの実質性、持続性に共感性という広がりをもたらすサスティナブル投資(持続的な社会を創造するための投資)であると思っています。」
-鎌田恭幸「日本でいちばん投資したい会社」P153
古い価値観の人たちが作ったものと違う!とバッサリ斬られた。
SRI関係者のみなさん、ちゃんと危機感ありますか?
投信ブランド化の切り札を持ちながら宝の持ち腐れという現実に!
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