方丈記

古典に学ぶ人生論

鴨長明の方丈庵。台所がないのが気になる。

引越先を探す中で、必要な家の広さについて考えていて、なぜか、鴨長明「方丈記」を読み直しはじめた。ちなみに「方丈記」の「方丈」とは、長明の住んだ家の広さを現す。方丈=一丈四方一丈=3.03メートル3.0...
兼好法師「徒然草」

いまこそ「市中の山居」

示唆に富んだ人生訓がちりばめられた、パスカルの「パンセ」。今ほどこの言葉が身にしみる時はない。「人間の不幸というものは、みなただ一つのこと、すなわち、部屋の中に静かに休んでいられないことから起こるのだ...
古典に学ぶ人生論

人に必要な広さ

もっと広い家を買いたいから住宅ローンを多めに借りようかと…その段階で相談されても、困るんだけどね。。。私の同世代(30代半ば)は35年ローンを組みたがるものなのか?まぁローンの話はいったんおいといて(...
日本の歴史と文化

方丈記と徒然草の間に吹いた風

方丈記(1212年頃)と徒然草(1330年頃)の無常は何かが違う。徒然草はこの世は無常だから、今この時を大切に生きようよ!と無常から反転するけど、方丈記はなんとなく暗いまま終わる。方丈記の末尾にはこん...
東日本大震災

古典に残された災害の記憶

「ゆく川の流れは絶えずして」で始まる鴨長明「方丈記」は災害の史料。1177~85年にかけて都を襲った火災・竜巻・飢饉・地震の記憶なのだ。長明は、平家滅亡から3ヶ月後の1185年に京都を襲った大地震をこ...