ルネサンス前夜?

14~16世紀、イタリアを中心に展開したルネサンス。
イタリア語では"Rinascimento(リナシメント)"なんだけど、
最初に名付けたのが、フランスの歴史家(ジュール・ミシェレ)だったから、
フランス語の"Renaissance"で呼ばれているようだ。

言語の違いはどうあれ、日本語にすると「再生」「復活」ってとこは共通。
古代ギリシア・ローマの文化の復活、という意味のほかに、
神や教会を中心とした世界観からの解放(=人間の再生・復活)って意味がある。

この時代は宗教的な抑圧。そして現代はお金の抑圧。
他人よりお金を儲けたい、という想いが強くなりすぎて、すっかりお金の奴隷。
今回の経済危機は"100年に1度"のものじゃないかもしれないけど、
人間が起こした、歴史上最大のお金に関する失敗であることが明らか。
お金を中心とした世界観からの解放、という観点でルネサンスが必要かも。

最初のルネサンス人を「神曲」を書いたダンテとすることが多いけど、
塩野七生氏は「ルネサンスとは何であったのか」で聖フランチェスコをあげる。
お金と欲にまみれた当時の宗教界で、"清貧"を重んじた人だ。

なんとなく、ルネサンス前夜に立っているような感じがした。