三菱ウェルファーマと田辺製薬の合併を裏読み

この記事は約1分で読めます。

朝刊の1面に、三菱ウェルファーマと田辺製薬が今年秋に合併。
なんてニュースがありましたな。
田辺製薬が存続会社になって、三菱ウェルファーマを吸収合併なんて記述もあり、
ははぁーん、やはり合併の方を選びましたか、というのが正直な感想。

ご存知の人も多いだろうけど、三菱ウェルファーマの過去をたどると…、
 三菱ウェルファーマ(合併) ← 三菱東京製薬 + ウェルファイド
 ウェルファイド(社名変更) ← 吉富製薬
 吉富製薬(合併) ← 吉富製薬 + ミドリ十字
そう、悪名高きミドリ十字の名前が浮かび上がる。

この会社、ミドリ十字がらみの訴訟などの判決が出て、
会社名が新聞などで報道されるたびに、イメージ悪化を恐れて社名変更、
そして、訴訟費用の捻出のための体力増強のために、合併を繰り返してきたのだ。

昨年8月、ミドリ十字のC型肝炎訴訟で福岡地裁が損害賠償請求を認める判決。
その後さらなる合併か、旧ミドリ十字を外資に売却かで、もめたようだが…。

一般的に医薬品会社の合併は、研究開発費の増強だけれども、
上記のような歴史からして、その裏には膨大な金額になる恐れがある
C型肝炎訴訟費用に備えた合併、と見るのが正しいかもしれない。

コメント

  1. 匿名 より:

    あの~名前間違ってます
    「吉富製薬」です。

  2. まろ@管理人 より:

    ご指摘ありがとうございます。

  3. 空色 より:

    三菱ウェルファーマと聞いてミドリ十字に思い当たるところがさすがです。
    私はまろさんの記事を拝見して初めてそのことを知りました。
    やはりまだまだ修行が足りませんね(^_^;)
    私もまろさんを見習わなくては・・

  4. まろ@管理人 より:

    私が詳しいのは当然なんですよ。
    このC型肝炎絡みの時期に肺の手術してて、
    ひぇー!と大騒ぎしたことあるもんで。
    ちなみにこの病気、医療ミスで発見が遅れたおかげで、
    薬害エイズに犯されなかったりと…
    ミドリ十字とは特別な縁があるのです。