BRICs始めとする新興国への投資に全く興味を示さない私は珍品らしい。
iShares MSCI Brazil Index (EWZ) をたったの40株しか持っていない。
上海ETFの売り持ちで、ポートフォリオ上、新興国割合がマイナスの時期も。
ちなみに、EWZはブラジルがサッカー強いから、という理由だけで保有。
でも、なぜ新興国へ投資しないのか?と面と向かって問われると、
頭の回転が悪いから、うまく答えられない。だからもう一度整理しておくと、、、
- 株式のリターンが、国の経済成長を先取りすることはあるけど、国の経済成長が株式の将来のリターンを先取りはしない。
- 時価総額の小さな市場に、熱狂した資金の組み合わせは、長期的に見て高いリターンをもたらすことはない。
この考え方の元になっているのは、
- ジェレミー・シーゲル「株式投資の未来」第16章
- ウィリアム・バーンスタイン「Thick as a BRIC」
あと書いてるうちにもう1つなんとなく思いついたので。
- 先進国の国際優良企業が、新興国の経済成長の恩恵を横取りするから、新興国の経済成長=新興国の企業の利益成長→株価の上昇、とはならない。
コメント
初めまして。
分散投資の観点からは、新興国も投資対象とせざるを得ないのでは・・・と思いましたが、確かこちらのブロガーさんはインデックス運用ではなくバリュー投資家なのでしたよね。納得。
しかしバリュー投資家に愛された(?)トヨタ自動車もそろそろ危ない感じですが・・・
確かに「国」の成長ではなく「企業」の成長が株式のリターンの源泉ですが、BRICs投信等の対象は、当該国に(たぶん)活動のメインフィールドがある企業と想定されますが、仮に自国以外で儲けていれば、投資家のイメージとは異なる結果となります。(ソブリンの債券投資とは区別する必要あり)
結局、投資家の「事前の期待」と「事後の成長」の差如何でパフォーマンスは決まると思います。
qasさん、コメントありがとうございます。
なるほどバリュー投資家だとそういう考えを持つものなんですね。たしかに新興市場を盲目的にまるごと買うよりも、ちゃんと企業を見たいという気持ちが私にはあります。
トヨタもおっしゃる通り、万全ではなくなってきましたね。私は日本の紙幣より信用のできるもの、という観点でトヨタ株を好んで保有しているので、もう一度初心に返って検討してみたいと思います。
レバレッジ君さん
これも「株式投資の未来」でのシーゲル教授の言葉ですが、
「株式の長期的なリターンは増益率そのものではなく、実際の増益率と投資家の期待との格差で決まる。」
やっぱりみんな新興国に期待しすぎな印象があります。
あともしかしたら関係あるかもしれない研究結果「グローバルな自国企業への投資は国際分散投資を代替できない」も絡めて考えてみたいです。
https://pixy10.org/archives/611112.html