ルネサンス期に繁栄を謳歌した、ヴェネツィアの歴史を知りたくなった。
高坂正堯「文明が衰亡するとき」に「通商国家ヴェネツィアの栄光と挫折」
という題で80ページほど割かれていて、なかなかに興味深い。
この中でへぇ~と思ったヴェネツィア没落のきっかけの1つ。
ヴェネツィアは地中海の貿易で繁栄したんだけど、
16世紀半ばから木材不足で、新しい船を作るのが困難になる。
おまけにレパントの海戦(1571)で船が壊れる…。
海洋国家が船を失ったら致命的だよね。原因は森林の伐採しすぎ。
地中海の気候は、雨量が少なく、夏は乾燥するため、一度樹木を伐採すると、
自然に回復するには時間がかかり、伐採しすぎれば再生不可能になってしまう。
自然破壊によってヴェネツィアは自滅。(前に書いた牧場経営の話と似てるね)
白い地表と青い海の対比が地中海地域の美の代名詞、って耳にするけど、
あの白い地表はヴェネツィア繁栄に伴う、自然破壊の名残りなんだね。。。
コメント
通称国家→通商国家
ですよね?
本当だ。ありがとう。