ケース・シラー住宅指数の都市別データから、最近の下落率を引っ張ってるのは、
リゾート地っぽい都市で、サブプライムローンと別問題じゃないの?とのご指摘。
たしかにそんな感じ。うん?もしかして経済は金持ちの贅沢に振り回されてる?
ガルブレイス「大暴落1929」では、恐慌が長引いた原因の1つに所得分配。
1929年には、金持ちは途方もなく金持ちだった。十分なデータはないが、あの年には総人口のわずか5%を占めるに過ぎない最高所得層が、個人所得総額の約3分の1を手にしていたことはほぼ確実である。……所得分配がこのように甚だしく偏っていると、経済は高所得層による投資や贅沢品の消費への依存度が高くなる。…潤沢な資金を使おうとすれば、贅沢品に投じるか、工場建設など何か大きな企てへの投資に回すことになる。そして投資にせよ、贅沢品の消費にせよ、週給25ドルの労働者がパンや家賃に充てる支出に比べれば一時的な要因の影響を受けやすく、はるかに変動が大きい。(P285)
ちょっと古い新聞記事(日経新聞・2006/12/06)によると、
世界の成人人口の二%が家計全体の「富」の半分以上を所有している。
※調査は国連大学世界開発経済研究所が国際機関や各国の統計(2000年)を使ってまとめた。預貯金や不動産などの資産から負債を引いたものを「富」と定義した。
でも最近、ヴェルナー・ゾンバルト「恋愛と贅沢と資本主義」を読んで、
お金持ちが贅沢することで、資本主義経済を引っ張ってきたような印象。
贅沢は敵か味方か? 微妙なところ。
この間、司法試験合格した友達を祝うべく、2人でリッツ・カールトンに宿泊。
お金持ちの贅沢に憧れて、一般民が頑張ってこういうホテルに泊まるのかな?
場違いな感じで、食事の時とかなんか肩こっちゃうんだよね(笑)
極上の接客よりも、ほっとかれるのが、なんとなくしっくりな小市民なり。
朝ご飯の時、外人さんいっぱいで、ウォールストリートジャーナルもってる人もいた。
コメント
地球温暖化など深刻な問題を考えたら、贅沢は敵だけど、資本主義の成長を考えると贅沢は必須ではないでしょうか?個人的にも金融商品を持ってしまうと景気はよくなって欲しいと思うけど、持ってなかったら、この景気の暴落は神の見えざる手で必然の出来事。
投資家は過度に株価上昇を望み、投資と無縁の人は株式市場を軽視しすぎる。ちょうど良い塩梅みたいな、中庸とかいう感じが人間には難しいんですよね。
環境問題を考えれば、経済の停滞はいい機会で、人類は今のうちに新技術を生み出す時間的な猶予を与えられたような…