金融危機、再来の予感

この記事は約2分で読めます。

この人自分より資産運用分かってるなぁ、と尊敬している人と面白い会話をした。
日興証券の不正会計などの話に絡めて、日本の金融機関は本当にレベルが低い、
となんて会話から、都銀の人達と一緒に研修をした時の感想を聞かせてくれた。

「都銀に入ると『とにかく考えないように教え込まれる』ようだから、
早稲田や慶應出身の人も他の業界の同世代と比べると本当にダメになってしまう。
今、都銀が新卒を大量に募集しているけれど、絶対にお薦めできないですね。」と。

それをきっかけにふと気がついて、
大量に人を採用して、支店を増やして、資金を貸し付ける…。
もしかして過去に歩んだ道を再び歩き始めてはいるのかな?
という話に発展。

前回の金融危機の際、公的資金投入の条件を簡単にまとめると、
海外支店の縮小、国内支店の統廃合、人員削減、貸出先の査定を厳格化
などで経営健全化すること!っていうような感じだったと思う。
やはり過去へ逆戻りしているのではないだろうか?

しかし、過去に戻ったところで、大手企業の資金調達は直接金融にシフトしていて、
残されているのは、中小企業向け融資とREIT関連融資。以前よりもハイリスクだ。
中小企業に対する貸付け競争、つい最近私の身近でも起きていた…。
(融資の判断に過去10ヶ月の売上高を重視しているみたいだし)
また、銀行が純利益が過去最高で好決算といっても、
過去に不良債権として費用化しすぎた分が利益に戻ってきた額が大きく、
本業の儲けはイマイチ。いつか歩んだ道よりも状況は悪い。

ぼんやりと金融危機の再到来が見える。

コメント

  1. RINTO より:

    日本の都銀は、80年代には利益の50%を預金者に利子として払っていたが、90年代以降、10%程度しか払わなくなったそうな。そうして、史上最高利益を享受しているって、何か変だよね。でもそれを許しているのは低利に甘んじている預金者なんだけどね。少しずつリスクマネーに向かっているとはいえ、大半が郵貯や預金で塩漬け。既に自由化されているのに、だよ。「考えない」文部省教育の勝利というか・・。

  2. まろ@管理人 より:

    都銀にとって本業の儲けと言えば未だに「金利差」…。
    世界的におカネが余っている状態なのに、資金不足の時代の遺物ぶらさがっている。
    なんとも情けない話です。
    「考えない教育」の結果、欧米の金融機関のように投資銀行業務にシフトできず…。
    過去の公的資金の投入は無駄だったかもしれませんね。