私の投資人生を劇的に変えてくれた一冊、
坂本光司「日本でいちばん大切にしたい会社」。
でもこのシリーズ本がベストセラーとなったことで、
坂本教授が関わる便乗書籍が乱発されるようになり…。
研究費の支援になるなら、と思うけどちょっとね。
売り物とは言えない内容の本が多くなってしまった今は、
図書館でザッと目を通すだけになってしまったけど、
「小さくてもいちばんの会社」に目を惹いた内容が。
- 現場の力を最大限に引き出す「本社が小さい」会社
をテーマに、
これまで本家に紹介された企業を編集しなおしている。
日本企業の本社人員比率は10%前後が平均に対し、
- 未来工業…3.8%(従業員780人に対して本社要員30人)
- 樹研工業…3.9%(従業員76人に対して本社要員3人)
- 六花亭製菓…3.1%(従業員1,281人に対して本社要員40人)
- エーワン精密…2.7%(従業員110人に対して本社要員3人)
と本社可能がコンパクト。
「本社が大きすぎると、本社は自らの正当性と人員不足を証明せんがため、次から次に現場に圧をかける仕事を創造してしまう。・・・本来、現場が考え、現場こそが主体的に改善・改革しなければならない仕事まで、本社にわざわざおうかがいを立てることになるのです。そして、現場の思考能力は低下していくのです。」
これはものすごく実感のある話でね。
私が上場企業の管理部門の肥大化を危惧しているのは、
で書いたとおり。
また本来、総務・法務・経理などといった管理業務は、
慣れとともに所要時間がどんどん少なくなっていくもの。
だから空いた時間で無駄な仕事をしていることが多いんだ。
たとえば通帳記帳に足繁く銀行へ通う経理はサボりの象徴!
今は入出金明細なんてネットで見ることができるのだから。
実は管理業務の効率化が大得意なんだけど、
私がお手伝いすると社員1人はいらなくなってしまうから、
世の中のニーズはあんまりないんだよね。
発注の判断するのが管理部門だったりするからね(苦笑)
コメント
そういえばバフェット御大も本社機能はなるべく小さく!を自ら実践してましたね。