m@さん、rennyさんとはじめたリレー連載企画。
現在34皿目まで連載が進行中。今日は27~33皿目までを編集してみよう。
このところ投資信託や投信会社、ファンドマネージャーが主なテーマになっていて個別株投資の私は専門外。というわけで茶道の心得(27皿目)や日本文化史における「小ささへの愛」(30皿目)、中小企業の観察記(33皿目)を交えながら綴るコーヒーブレイク役を意識して書いているつもり。
さて26皿目の末尾でrennyさんから「アクティブファンドのファンドマネージャーに期待すること、そしてその評価方法」についての問いがあり、
- ファンドマネージャーにかぎらず仕事を依頼する人を選ぶときは、哲学や美意識が感じられるかどうか、それが自分と合っているかどうかが大事。(まろ・27皿目)
- 自分と同じような価値観(企業の将来に向けた種まきを応援し、共に歩みたい)を持ったファンドマネージャーかどうか。運用哲学にそった運用をしているかどうか。(m@・28皿目)
- ファンドマネジャーがどんな価値観を持っているのか。その価値観を基にどのように運用を実践するつもりなのか。それを実践できているのか。(renny・29皿目)
とくに3人とも変わりないね。とはいえこの条件を満たすファンドは両手で数えられるくらいだろうから、ジョン・ボーグルの本のタイトル通り「インデックスファンドの時代」なんだろうね。
続いて29皿目の最後でrennyさんが小型株ファンドへの愛を語ったことから、時価総額の小さい上場企業への投資はもちろんマイクロ投資にまで話題が広がる。
- 小ささへの愛が日本の文化伝統であり、そこに目が向いていない株式投資の世界は欧米の借り物の段階だろう。(まろ・30皿目)
- 「長期投資」を謳うファンドであれば時価総額の小さい会社、上場して間もない会社への投資に積極的に取り組んで欲しい。(renny・31皿目)
- 運用会社でありながら経営コンサルタントのような企業の成長を応援する専門家がいて、経営助言に対するフィーは取らずに業績向上に伴う株価上昇で利益を享受するというスタイルのファンドもある。値上がり益の背景にある企業の成長を意識できるファンドに投資したい。(m@・32皿目)
- 小さな企業の成長を妨げるのは社員の質。運用会社は企業と投資家の間の「お金」を仲介するだけではなく、企業と社会の間の「情報」はもちろん「人」や「心」をつなぐ役割もあると認識を。(まろ・33皿目)
良いか悪いかは別として、今の世界はヒト、モノ、企業、社会まで「お金」の仲介によってつながっているようなところがある。だからお金の循環を担う金融が果たすべき役割は大きい。だが株式投資に関わる業界の人々の意識は総じて低い。この連載企画が、ほんの少しでも世界を変えるきっかけになると嬉しいな。
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