リスク管理社会の崩壊

パスカル「パンセ」

3.11が告げたリスク管理社会の終わり

日本は「核」を通じて2種類の破滅を経験したことになる。 ヒロシマは「悪」をなそうとして起きた道徳的な破滅 フクシマは「善」をなそうとして起きた産業的な破滅21世紀の脅威は、あからさまな悪意を持ったもの...
偶然とリスクの諸相

科学的な合理性でリスクは測れない/ベック「危険社会」

リスクの社会学といえばウルリヒ・ベック「危険社会」が出発点。チェルノブイリ原発事故の直後に刊行されたから目立ってるんだね。フクシマ後の日本へのヒントがないかな?と思って読んでいる。「二十世紀末近くにな...
偶然とリスクの諸相

リスク管理社会の変遷と本質

「リスク管理」の考え方は経済理論から生まれたもの。確率・統計によって偶然やリスクを飼いならす。。。でも21世紀に入った今、破局をもらたすようなリスク、たとえば環境問題・金融危機・テロに対して無力を露呈...
偶然とリスクの諸相

豊かな社会がリスクをもたらす/ベック「危険社会」

政府の役割が「富の分配からリスクの分配」に変わったという話。それを唱えたウルリヒ・ベックの「危険社会」の記述をあたってみた。※「危険」と訳された部分を「リスク」へ書き換えた。「近代が発展するにつれ富の...
偶然とリスクの諸相

富の分配からリスクの分配へ

リスクを分散・分配することで本質的な危険から目をそらす。これにより社会と人間のあいだに君臨している偶然を排除する。これが20世紀後半に築かれたリスク管理社会の幻想だった。「ウルリッヒ・ベックによれば、...
お薦めの本

リスク管理は破局に無力/ジャン=ピエール・デュピュイ

リーマンブラザーズが破綻した日に、これは面白いことになった♪と投資の分野で研究者として名を残す!と暴走し、大学院へ進学。でもそこで出会った学問は、より良い未来の創造に対して無力であり、むしろ未来の偶然...