翻訳ソフトの力を借りながら、なんとなく概要がつかめる程度に、
先週公開された、バフェットからの手紙2007年版をざっと読んでみた。
今年の読みどころは、18ページ後半から20ページまでの
「Fanciful Figures – How Public Companies Juice Earnings」かな。
バフェットさんは、企業年金の予定運用利率が利益操作に使われてると怒る。
年金制度があるS&P採用企業363社は平均リターンを年8%と見積もっている。
年金基金は保有資産の28%を債券と現金で運用しているから、
期待リターンは5%未満。
そしたら残りの72%の資産から年9.2%のリターンを得ないと8%に届かない。
20世紀のダウ平均のリターンは年5.3%だし、コンサルタント等の経費も考えると、
年8%はとても現実的とはいえない。ってな話がつづられている。
なお、このバフェットからの手紙2007年度版について、
全訳に挑んでいる偉人がいるので、ぜひこちらのブログを訪問してみてね。
コメント
こんにちは。
Vanguard 500 Index Fund Investor Shares (VFINX)
08/31/1976以来、平均で12.01% Expense ratio=0.15%なんですが、9.2%はこれでも厳しいのでしょうか?ちなみに私はアメリカでVanguard社を使っています。
同じくバフェットさんの手紙からのデータですが、1965~2007年のS&P500の配当込みのリターンは年10.3%らしいです。
私も9.2%なら可能なように感じますが、年金基金がヘッジファンドを組み入れたりして、うまくいった時は成功報酬をもっていかれ、ダメなの時は一定の報酬をとっていかれる、そんなこんなでリターンが削られていくことを心配しているんじゃないかなぁと。
バフェットさんは近年、運用コストを特に気にしているようで、2005年の手紙「How to Minimize Investment Returns」以来、この辺の話題がよく登場します。
まろさん、コメントありがとうございます。
Vanguard社を使えば、コスト的には問題ない可能性もありという感じですね。
アメリカでは、選択肢が多いので、年金制度(IRA,401Kを想定)利用を必要最小限にし、一般投資にまわすのもアリのようです。
まろさん、
偉人でもなんでもないですが、ご紹介下さいまして、本当にありがとうございます。
まろさんがおっしゃる読みどころの18ページ後半までたどり着けるまでに、どれ位かかるのか分かりませんが、取りあえず今回は順をおって基本的に全て訳そうと思っています。
取りあえず一回はやってみて、その結果(成果)を自分なりに振り返ってみたいと考えています。
と言う事で、私の方は完全に亀さんモードではありますが、バフェットさんの書き物は後で振り返っても十分に価値のある物だと信じているので、遅まきながらまろさんを追いかけて行きます。
個人的には、私のエントリーがまろさんにとっても役立つ物であれば言う事がない(満足)、と思っています。その当たりに関しても、こののろまな私のエントリーのシリーズが終わった時点でまろさんとお話ししたいと思っています。
私も日本語訳が出回っていない、1997年以降の手紙を翻訳して日本の投資家に広めたい。そう願って翻訳ソフトまで買ってチャレンジしましたが、
http://stojkovic.blog20.fc2.com/category15-1.html
自分でもとても満足できない内容しか残せていません。バフェットさんの文章は比喩表現がたくさん登場したりもするので、日常的に英語と触れ合って生活していないと、ちゃんとした翻訳は難しいなぁ…、と落ち込んでいたところに、Alphaさんがブログの世界にやって来てくれました。本当にありがたいです。Alphaさんはバフェット信者のヒーローです!
まろさん、
大変遅くなってしまいましたが、やっと、まろさんがとりあげられているセクションの訳が終わりました。このセクションはバフェットさん特有の比喩が多く使われていて、訳すのに苦労しました。
http://alpha75.blog107.fc2.com/blog-entry-363.html
http://alpha75.blog107.fc2.com/blog-entry-366.html
http://alpha75.blog107.fc2.com/blog-entry-368.html
内容的にも非常に興味深いものですね。コメント欄でも書かれている想定しているパフォーマンスに関してですが、私の受けた印象は、バフェットさんは20世紀は良かったが、その一つの理由として、会計処理によって利益を表面上高く見せている事があったことを、暗示している様に思いました。
この会計処理に対するつけを遅かれ早かれ払わなければならなくなる時が来る事についても示しており、21世紀に関しては、20世紀の様な伸びはできないと考えている気がします。
アニュアル・ミーティングに参加して、バフェットさんに直接聞けたら最高なのですが、アニュアルミーティングに参加すると言う、はかない夢はご存知の通り砕けてしまいました。
先月、この手紙が投稿された後で、CNBCでバフェットさんの特番が組まれ、読者からの質問にも答えているものがあるので、そちらにこの話に関連するものがあるかもしれません。まろさんは、もうチェック済みかもしれませんが、、、
バフェットさんの手紙の訳が終わったら、CNBCや他の話をとりあげようと思っています。
私は会計に関わる仕事してるので、なんとなくその辺りは初めから諦めているというか…。表に本当の姿はなかなか出てこないものです。
かつては横並びに配当を増やし始めた日本企業に嫌悪感を示したものですが、会計という観点からすると、投資家が信用できるのは、企業から受け取った現金(配当)しかないのかも。。。