円安はいつまで続くのか? そしてどこまで進むのか?
約1年前に黄金比による相場の見方を紹介したけど、
- 黄金比が語るドル円相場の転換点(12/02/25)
もし歴史が繰り返すのなら、あと12年近く円安トレンドかもね。
チャートは過去から現在を語るだけ。未来予測にはつながらない。
でもこの自然界に様々な形で黄金比が現れるのは事実で、
私たちには制御不能な市場にある種の生命が宿ると捉えるなら…
またドル高について経済的な裏付けとなりそうなのが、
最近よく見聞きするアメリカの「シェールガス革命」。
もし事実であれば、次の時代の「世界の工場」はアメリカだ。
安い人件費を求めての工場の漂流も限界じゃないかな。
資源価格高騰もあり、次に注目されるのは電力費では?
- 雇用創出に製造業は不可欠だが…(12/01/26)
でもアメリカ国内の製造業は20世紀末にほぼ壊滅。
MBAや金融業界が企業を金融商品化しちゃったからね。
だからアメリカ国外メーカー(たとえば日本の自動車産業)が、
アメリカに対し設備投資して資金が流入、ドル高へ。
以上がむこう10年のテキトー予測。
まぁ私が当てられるほど世の中単純ではないから(笑)、
こんなこと起きるかな?って考えるのが楽しいだけ♪
コメント
製造業における主要なコストは
・材料費
・人件費
・燃料費(光熱費)
ですね。このなかで国や地域によって変動が大きいのが下記二つ。
そして製造業の中も分野によって燃料費が占める割合が違って、
鉄鋼、金属精錬・加工、化学材料製造などの、製造業の初期工程
ほど燃料費の割合が高くなる。(逆に完成品工場は人件費が高い)
ということを踏まえると、アメリカのシェールオイル、シェール
ガス生産が安定すれば、自動車産業の材料・部品加工等の工場の
回帰、造船業や重工業系のプラントが戻ってくる可能性も!?
失業率が幾分高いことを考えれば、製造業の回帰で失業率改善
の可能性もありますね。人件費が少々気になりますが。
でも、シェールガス・オイルの採掘が順調に行って、国内の燃料
需要を賄えるようになれば貿易赤字の減少と、シェールガス等の
利用を目当てとした海外からの投資マネー流入は起きそうなので
ドル高傾向はしばらく続きそうだなと私も感じます。
逆に日本の製造業はどうなっちゃうのかな、という気もします。
知識階層は原発反対を推し進めるけど、それによって困るのは工場労働者っていうのがなんだか気になります。