陰翳礼讃

食文化と美食探訪

味噌の日本史

まずは931~38年に編さんされた辞典「和名類聚抄」。味噌の語源について語られている。「末醤は、高麗醤ともいい、美蘇のことである。俗に味醤の字を用いる。本来は末醤といったが、末は搗末の意味である。末を...
食文化と美食探訪

漆器と日本料理の美味しい歴史

料亭でご飯を食べると、お造りかお碗が2番目に登場する。どちらも繊細な味だから献立の最初の方で、という習わし。美味しいだしを探求する私はもちろんお碗が好き。でも「だし」がメインの料理の名前がなぜ「お椀」...
日本の美意識

グラデーションの日本美

春は桜から新緑へ、秋は紅葉。四季の恵みは日本人の色彩感覚も豊かにしたのかな。色と色の「間」の「あわい」表現の数がハンパない。和色大辞典 色だけではなく、水墨画や枯山水あたりからはじまる光と影の微妙な相...
名言・名文

名著の中の羊羹(ようかん)/草枕、陰翳礼讃

ふいに冷蔵庫でよく冷やした水羊羹が食べたくなったので、羊羹の美学でも編集してみようと思い立った。羊羹には奇妙な来歴がある。もともとは中国の料理で、羊(ひつじ)って字のとおり、羊肉でとったスープを固めた...