紅葉の和歌

古今和歌集

「黄」の佐保山と「紅」の竜田川。古今集・紅葉の和歌

「もみじ」に当てられた漢字が「黄葉」から「紅葉」へ変わり、和歌に詠われるイメージも変わることを書いた。 もみじが「黄」から「紅」に変わる頃に/百人一首24「紅葉の錦 神のまにまに」 これを頭に入れた上...
万葉集

もみじが「黄」から「紅」に変わる頃に/百人一首24「紅葉の錦 神のまにまに」

もみじの語源かつて日本人は無文字社会からの移行期の万葉仮名の時代、木の葉が色を変えることを「モミツ(毛美都)」と呼んでいた。それが「モミチ(毛美知)」と名詞化し、万葉集の時代になると、「黄葉」を「モミ...
日本の美意識

「桜狩り」から「紅葉狩り」へ

紅葉狩り。この表現の由来は「桜狩り」のようだ。いつの時代からかは分からないが、紅葉と桜が入れ替わった。世の中に たえて桜の なかりせば春の心は のどけからまし散ればこそ いとど桜は めでたけれ憂き世に...
古今和歌集

散る紅葉が冬にずれ込む新古今和歌集

秋は紅葉の季節。温暖化で2050年の京都の紅葉の見頃はクリスマス頃?なんて予測もあるそうだが、そのつながりで気になること。平安時代の後期1000~1200年頃の京都は暑く、冬に池にはった氷を採取し、山...
古今和歌集

紅葉の和歌といえば/百人一首17「ちはやぶる…」

紅葉の時期が近づいてきた。東京でもほんのり色付きはじめた木も見かける。紅葉の和歌といえば真っ先に思い浮かぶのが、百人一首に収録される在原業平の一首。ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水...
めくるめく和歌の世界

紅葉の和歌に起きた異変は温暖化の影響か?

古今和歌集(905年)にはなかった夕立の和歌が、新古今和歌集(1205年)に現れる背景は温暖化では? 夕立の和歌。平安末期の気候は今と似ていた?というのが前回の話だった。そういえば夕立の和歌だけではな...