枕草子

百人一首

長谷観音に願いをかけて/百人一首74「初瀬の山おろし」

うかりける 人を初瀬の 山おろし はげしかれとは 祈らぬものを 金葉和歌集の撰者、源俊頼(1055~1129)の一首。 初瀬は現在の奈良県桜井市の地名でもあり、この地の長谷寺に祀られる十一面観世音菩薩は古来より信仰の対象。ここの菩薩...
日本の歴史と文化

狛犬はいつから寺社を守るようになったのか?/塩見一仁「狛犬誕生」

塩見一仁「狛犬誕生」。図書館でふと手にとった狛犬マニアの高校教師が書いた一冊。 高麗犬とも書かれることのある狛犬は、6世紀に仏教伝来と共に仏の守護獣「獅子」として日本に伝わった。文学の中には平安時代から現れ始め、たとえば清少納言「枕草子...
日本の歴史と文化

紫の時代に描かれた源氏物語と枕草子

先月末に母が足利フラワーパークへ藤を見に行ってきた。その時の写真を何枚かもらったんだけど、これはすごい! ここまでたくさん藤を植えていたか分からないけど、紫式部と清少納言の時代の色といえば紫色だった。藤原家の全盛期だから藤の紫色が賛美...
古今和歌集

紀貫之の桜歌/古今和歌集より10首

桜の季節が迫ってくると、 西行「山家集」春の章より桜歌10首 兼好の桜観/徒然草137、139、161段 枕草子に舞う桜/清少納言の桜観 といった記事にアクセスが集中する。 歌人や作者に絞った桜を眺めるのがやっぱり面白いね。 今日は紀貫...
食文化と美食探訪

清少納言も食べた「かき氷」

無類の「かき氷」好きの妻に連れられて、 11月にもかかわらず谷中の「ひみつ堂」を訪問。 この店のかき氷は日光三ツ星氷室の天然氷で作っている。 人口の氷池に天然水を引き込み自然に氷らせ、 手作業でゴミやホコリを取り除きながら作り上げる...
日本の歴史と文化

キラキラネーム問題はいつの時代も/枕草子、徒然草、玉勝間

読めない名前。 キラキラネームやDQNネームと批判されるけど、 元をたどると日本語の成り立ちに由来したりする。 漢字と出会った日本の選択/グローバル化の日本史 古代日本は固有の文字を持たない無文字社会。 弥生~古墳時代に...
日本の歴史と文化

枕草子に描かれた「扇」の用途

今年も扇子が必要な季節がやってきた。 もっぱら「あおぐ」ことに使っているけど、 昔はどんな使われ方をしていたのか? 清少納言「枕草子」を追っていくと、 いろいろ使用例が出てきたから、サクッとまとめておく。 絵を描く…扇を預けて絵を描いても...
日本の美意識

見た目での差別に抵抗がない古代日本(古事記・枕草子)

基本的には「中身」より「見た目」の世の中だ。 ナンシー・エトコフ「なぜ美人ばかりが得をするのか」。 私たちの美に対する愛情は生物学に深く根ざしており、 「人が感じる美=遺伝子を残すために最適な見た目」 という事実に目を背けてはならないと説く...
日本の美意識

ちひさきものはみなうつくし

幼な子、人形の道具箱、蓮の小さな浮葉、ひよこ、瑠璃の壺など、 身の回りの小さなものに「いとうつくし」と喜びを見いだす。 「ちひさきものはみなうつくし」(枕草子151段) 清少納言の想いは別のところにあったかもしれないが、 日本は古来より...
日本の美意識

枕草子に舞う桜/清少納言の桜観

みずから「お題」を作り、高速に「好み」を答え、断言する。 あちこち飛びながらも取り合わせが絶妙なエッセイ集「枕草子」。 清少納言が「桜」をどう見てたのか気になったので編集してみた。 「さても春ごとに咲くとて、桜をよろしう思ふ人やはある。」...