年頭所感

古典に学ぶ人生論

君主論の運命・力量・時代性。力量とは…

マキャベリの名著「君主論」で掲げられた名君の条件。 運命(Fortuna/フォルトゥーナ) 力量(Virtu/ヴィルトゥ) 時代性(Necessita/ネチエシタ)これに初めて出会ったのは、塩野七生「...
日記と雑談

時代の逆戻りに付き合わない

2023年はCOVID-19が終わりを迎え、日常を取り戻した年だった。その一方で取り戻す必要のなかった慣習も復活しているのでは?近未来に実現するかもね、と感じていた出来事が、2020年春頃から眼の前に...
日記と雑談

好奇心を持ち続ける

好奇心を持ち続けること。歳を重ねるほど、その大切さが分かってくる。論語にこんな一節がある。「子の曰く、これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」(論語・雍也第六の二十)...
お薦めの本

これから学ぶべき分野の整理

年の初めなので、これからの読書の方向性をまとめてみる。世界を読み解く方法をつかみたい!というのが私を読書へ駆り立てる原動力のひとつであり、そうして養った大局観を証券市場で試して楽しむ♪のが私の趣味。株...
しあわせのかたち

生命の仕組みに逆らわない生き方

昨年書いた記事の中で最も多くの方の目に留まったのは、孔子と荘子。未来に対する姿勢の違い。(20/01/20)1月に書いたものだったが、それからまもなく、未来が極めて不透明な世界がやってきた。ほんの少し...
日記と雑談

何のために本を読むのか?

本が読まれなくなった、と言われるようになって久しい。でもそれは出版社側が下記のような統計を用いて嘆いているだけだ。日本の出版統計(全国出版協会) 出版関連業者の経営実態調査(帝国データバンク)まぁ自分...
百人一首

セレンディピティとはめぐり逢うこと。

「セレンディピティ」という言葉の持つ意味が、人生の本質を突いているように思えた。しかしカタカナ語をこれ見よがしに振りかざす人間ほど信用できないものはない。他の人々に理解しにくい言葉を使うことで、優越感...
古典に学ぶ人生論

40歳。古典に学ぶ人生論。

今年、40歳になる。というわけで新年は40歳にちなんだ古典を読み解いてみる。40歳の人生論(孔子・白楽天・ゲーテ)よく「不惑の四十」といわれたりするのは「論語」に由来する。「子の曰く、吾れ十有五にして...
世界を読み解く方法

千数百年の時を経て、ふたたび声で文章を綴る時代へ!

5年前の元旦には紀貫之の話を書いた。日本語で文章を綴ることができる感謝の想いを込めたものだ。紀貫之、日本語を創った和魂漢才の文芸人(12/01/01)この頃に日本語の原型が整ってきたことで、平安時代の...
日記と雑談

人生で重要なのは「しなやかさ」だ!

幸せな人生を送るために最も大切な能力はなんだろう?ひとつだけあげるとしたら「しなやかさ」だと思う。社会に出た後の私の学びの場は証券市場と古典だが、特に証券市場は訳が分からないほど気まぐれだから、ありの...
日本の美意識

日本の伝統美を楽しむ♪

どのような未来がやってくるのか?今の私たちが何を望み、何を願うのかによって、導かれる未来も変わっていくものなのだと思う。人々の欲求が高い分野は自然とレベルが上がるものだから。そして高い欲求を持った地域...
世界を読み解く方法

アイデアや幸運の神様を迎えるために

日本の正月は「歳神(年神)」を迎え入れるための行事だ。やってきた歳神が御魂(その年の命)を配ることにより、人は1歳年をとり、1年間健やかに暮らすことができる。なんて話が伝わる地域が多いらしい。家の外に...
日記と雑談

英知を求める変人の森

英知を求める。それは一部の優れた人に限られた行為ではない。私にとっての「英知を求める人」とは、究極的な目標や目的など持たず 経済的な利益や価値を生まなくても気にせず こうした姿勢に対する周囲の批判もか...
日本の歴史と文化

紀貫之、日本語を創った和魂漢才の文芸人

古代日本は固有の文字を持たない無文字社会。 そこへ中国から「漢字」がやってきた。 当時の日本人は渡来人の漢字の発音と自分たちの発音をつき合わせ、 漢字一文字に和音(倭音)をあてて、「万葉仮名」を生み出...