冬の和歌

古今和歌集

雪を見立てる古今和歌集、雪の白さを愛でる新古今和歌集。

古今和歌集(905年)と新古今和歌集(1205年)。この300年で大きく変わったのは冬の美の再発見。雪の和歌を比べるとその変化が見てとれる。古今和歌集では紀貫之の雪を花に見立てた歌や雪降れば 冬ごもり...
西行「山家集」

西行「山家集」冬の章より落葉歌

葉を散らす木々や地面に覆う落ち葉。それが秋から冬に変わる頃の歌人の関心事だった。西行「山家集」冬の章から何首かピックアップ。立田姫 染めし梢の 散るをりはくれなゐあらふ 山川の水紅葉よる 網代の布の ...
古今和歌集

散る紅葉が冬にずれ込む新古今和歌集

秋は紅葉の季節。温暖化で2050年の京都の紅葉の見頃はクリスマス頃?なんて予測もあるそうだが、そのつながりで気になること。平安時代の後期1000~1200年頃の京都は暑く、冬に池にはった氷を採取し、山...
日本の美意識

冬の夜空への想い。やがて「わび・さび」へ?

最近は中国から飛んでくるpm2.5の問題もあるけど、 冬は空気が澄んで夜空が綺麗に見える季節。 東京でもすぐにオリオン座が見つけられるほど。 昔の人は冬の夜空をどう見ていたのだろう。「十二月ついたちご...