株価や経済情報の見すぎは量子ゼノン効果に囚われる

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日本神経科学学会「世界一面白い脳の講義」を読んでいて、
山田真希子さんの量子認知脳科学の話が面白かった。

Amazon.co.jp: 世界一面白い脳の講義 脳の謎を科学で解き明かす (ブルーバックス B 2337) : 日本神経科学学会: 本
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量子認知脳科学とは

  • 揺らぐ心を科学的に捉えるための新しい枠組み
  • 量子論に由来する数学的な考え方を心の動きを表すモデルとして使う
  • 心が最初からひとつの答えに決まっているとは限らず、問いかけ方、判断の順序、観察のタイミングによって変化する

量子ゼノン効果とは

  • ある状態を頻繁に観察すると、その状態が別の状態に移りにくくなる現象
  • 自己観察によって、心の状態が特定のパターンに収縮し続けてしまう過程
  • 自分で自分の考えを繰り返し確認し、言語化するという行為によって、本来なら変わっていけたかもしれない考えを、しばらく同じ状態にとどめてしまう
  • 補足:ゼノンのパラドクス…飛んでいる矢は移動しているように見えるが、各瞬間を切り取ると止まっている。したがって矢は止まっている

量子ゼノン効果の投資家への示唆

この量子ゼノン効果が感覚的に投資と似ているなと。

日々の情報や株価を確認しすぎると、長期的な視野が失われ、
ほんの少しのリターンで保有株を手放してしまったりする。
それを避ける方法として、株式投資とはいい距離感を保つために、
経済や株価、IR情報をチェックするよりも読書に時間を充てる。
そんな姿勢が私なりの成功法則だったりする。

量子ゼノン効果が指摘する、高頻度に観察・評価するほど、
心の状態が変わりにくくなる現象を、うまくかわせていたのだろうか。

同じ著者の論文を探して読んでみると、

この量子ゼノン効果とうまく付き合う方法として提示されているのが、
最近、目にすることが増えた「ネガティブ・ケイパビリティ」。
簡単に表現すると、分かりやすい答えが出ない状況に耐える能力。

あえて評価的な観察をすることを遅らせて、
どうなるか分からない曖昧な状態のまま、適度な間合いをとって放置する。
いったん課題から離れて時間を置くことで、
考え方のしなやかな変化や頭の中の整理整頓が促されるのだという。

脳科学を追いかけていると、ちょいちょい投資のヒントに出会いますな。

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