エミール・シオランの「崩壊概要」を読んだ。
難しくて全体として何の話なのかさっぱり分からなかった。
せっかく読んだので、メモした気になる文章を勝手に編集。
私たちは様々なものを定義づけたりして「分かったつもり」になる。
でも、そうやって決まった枠の中に押し込めた瞬間…
「何らかの定義を通じて事物を受け入れるとあうことは、とりもなおさずその事物を拒否し、味気のない皮相なものたらしめ、抹殺することに等しい」(P20)
そして「これこそが絶対の正解だ」と信じ込んでしまうと、
自分の考える正義を他人に押し付け、争いを始めてしまいがち。
「何かのまやかしが成功を博すると、そこから宗教が、主義主張が、または神話が生まれる」(P158)
社会にあふれる意見は、どれも一理あると同時にどこか間違っているもの。
どちらかの意見を支持する前に、自分の立場や肩書を手放してみることが大切。
「すべての人間は正しいと同時に間違っており、万事は正当であると同時に不当であるがゆえに一方に与することのもはやかなわぬ者は、己れ自身の名前を捨て、己れの身もとを保証するものを足下に踏みにじり、不感無覚か絶望のうちに新たな生をはじめるほかない。」(P117)
そもそもこの世界はルールなどない混沌とした場所である。
「あらゆる行為は、宇宙の根源にある『混沌』の見かけだけ秩序だてられた特殊例にすぎないのである。」(P79)
すべてを捨て、その場に坐する「禅」のような雰囲気になってきた。
その先に見えるものはやはり…
「生きるとは持続への敬虔さであり、舞踏する永遠についての感情であり、己自身を超越して太陽と光を競う時間なのである」(P135)
今この瞬間を生きているという、伸びやかな時間の流れを感じること。
ただ生きていることを純粋に歓喜せよ!
著者の意図を分からないまま、文章を勝手に編集すると、
自分が理解できるものに引き寄せて「分かったつもり」になってしまう。
ふりだしにもどる。


コメント