この7月スタートのアニメ「ワールド イズ ダンシング」。

TVアニメ「ワールド イズ ダンシング」公式サイト
三原和人によるモーニング刊行の衝撃的『能』漫画がついにアニメ化決定!これは後に『能』を生み出す世阿弥が鬼夜叉と呼ばれていた頃にあったかもしれない、600年の時を経て続いていく、ダンシングストーリー。7...
日本史の授業で必ず習う、能の大成者、世阿弥が主人公。
この機会に名著として名高い「風姿花伝」を読み直した。
私は30代の頃は世阿弥の人生論をこの本に学び、
- ヘタな自己啓発本より世阿弥「風姿花伝」(12/07/21)
- 世阿弥の年齢別人生論/風姿花伝・年来稽古条々(13/03/27)
40代になってからはビジネス書としての側面に気付かされた。
- 勢いに逆らわず時を待て/世阿弥「風姿花伝」(19/08/02)
自画自賛してしまうけど、かつて自分で評した、
「ヘタな自己啓発本より風姿花伝」が言い得て妙。
内容ペラペラの本を何冊も読むくらいなら、
こうして古典を繰り返し読んだ方が価値があるのだ。
そして古典は不思議なもので、繰り返し読んでいると、
「あれ? なんで前回、ここを読み落としていたのかな?」
と毎回、違う一節に心惹かれたりする。
そして今回、目に留まったのは「風姿花伝 奥義」の章から。
「されば、ただ、人ごとに、あるいは情識、あるいは得ぬゆえに、ひと向きの風体ばかりを得て、十体にわたる所を知らで、よその風体を賑ふなり。これは、嫌ふにはあらず、ただがなはぬ情識なり。されば、かなはぬゆゑに、一体得たるほどの名望を、一旦は得たれども、久しき花なければ、天下に許されず。」
どんな人も、つまらぬ競争意識や、自分自身の力量不足から、
ひとつの方法に固執して、他の方法を嫌ったり、敵視したりする。
こういう人は、得意とする方法で一時的に成功するかもしれない。
だがその成功が長く続くことはないだろう。
能だけではなく、投資の世界でもそのまま当てはまる金言だった。
古典を読みなれた方には角川ソフィア文庫を、
そうでなければ、白洲正子「世阿弥」をお薦めしたい。

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