西洋哲学はすべてプラトンの注釈にすぎない。
そんな言葉を目にして、プラトンの著書を読み耽る日々が始まった。
まず手元の岩波文庫の中で一番短い「ソクラテスの弁明」を読了。
最も印象的だった一節を抜き出すと、
「アテナイ人でありながら、最も偉大にしてかつその智慧と偉力との故にその名最も高き市の民でありながら、出来得る限り多量の蓄財や、また名聞や栄誉のことのみを念じて、かえって、智見や真理やまた自分の霊魂を出来得るかぎり善くすることなどについては、少しも気にもかけず、心を用いもせぬことを、君は恥辱とは思わないのか。」
投資家の視点で読み替えるなら、
あくまで蓄財(資産形成)は手段であって、人生の目的ではない。
蓄財の先にある、自分の魂を良くすることにどうつなげていくのか?
株式市場と向き合うことは、世界という巨大な「問い」に対して、
自分なりの仮説をぶつける儀式である。
投資を単なるお金を増やす行為として終わらせるのではなく、
どうすれば自分の洞察を試し、社会の変化を見守る、
知的な営みとして昇華させることができるのか?
そんな問いかけがされているように感じるのだった。

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