百人一首で目新しい視座の本を見つけると収集してしまう。
そんな習慣のおかげで、7,8年前に詩人・最果タヒさんと出逢った。
以来、図書館で新刊を見かけたら借りてきて読んで、
気に入ったものは購入して蔵書に加えたりしている。
今回、手に取った一冊は、
詩集ではなく著者の「好き」を語ったエッセイ集。
まるで「枕草子」を読んでいるかのようだった。
みずから「お題」を作り、「好み(をかし)」を書き綴る。
話が飛びながらも取り合わせが絶妙なエッセイ集が「枕草子」。
現代に清少納言がいたら、こんな本を書くのだろうなぁと。
特に印象的だったエッセイは、
絵本「わたしのワンピース」(にしまきかやこ著)
について綴られたもの。
この絵本を私は読んだことはないが、
主人公のうさぎがワンピースを着て花畑に行ったり、夜空を飛んだりする、
そのたびに行ったところの風景がワンピースの模様になるという話らしい。
著者は幼少期に読んだこの絵本を思い出し、
この世界にある美しいもののすべては、あなたが纏うことのできるもの、と教えるこの絵本は美しい。美しすぎる。と今は思う。この世界はあなたのものだ、というのは嘘だし、自分に絶望することもある人間にとって「あなたは美しい」という言葉も嘘でしかないこともあるだろう。でも、この世のありとあらゆる美しさは、「あなたが纏うことのできるもの」だというのは、嘘ではないように感じる。世界でも私でもない、その狭間にあるもの。洋服の面白さでもあるなぁ、私の一部のようであるけれど、私が私に対して行う絶望と切り離されたところにあるもの。
世界の美しいもの、それそのものになれなくても、纏うことはできる。
この絵本のストーリーから、こんな言葉を引き出せるなんて…。
これが詩人の感性のなせる技ということなのか、と感銘を受けた。
またこの本はシリーズ2作目らしく、手持ちの「好き」の数が凄い。
世界からいかに多くの「好き」を切り抜いて自分のものにするか。
その方法を学ぶつもりで、シリーズ1作目もぜひ読んでみたい。
しかし女性の服って、デザインも色も豊富でうらやましい。
結婚してからは、妻が服を買う時は必ずついて行ったり、
dマガジンでファッション誌を眺めたりして、楽しんでいる。
妻の試着を楽しんだり、雑誌を見てこんな服どうかなと楽しめるのは、
結婚して10年以上経っても、妻が体型を維持してくれているから。
その努力に感謝。

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