妻の里帰りについて行って九州へ。
10年前の4月に結婚式でお世話になった柳川の御花に立ち寄った。

ここは旧柳川藩主立花家(初代藩主は立花宗茂)のお屋敷で、
現在はその末裔が旅館として経営している。
全国の大名屋敷は、第二次大戦後の税制改正に対応するため、
ほとんどの旧大名家が敷地の切り売りや国へ物納を選んだ。
しかし、立花家は16代の立花和雄・文子が、
旅館経営によって税金を払うことを選択したために、
現在も7,000坪という敷地を旧大名家が治める稀有な地。
でもその敷地の広大さゆえ困難に直面しているようで…。
ちょうど今、庭園の保全のクラウドファンディングを実施している。
私たちの結婚式の担当が、18代目の立花健太郎さんだったご縁もあり、
現状についてお話を伺えて、これは厳しいと感じたポイントは次の3点。
- 敷地全体が国の名勝に指定はされているが、国からの援助は受けられるものではない。(自然災害等で被害を受けた時は支援を受けられる)
- 旅館経営で得られた利益の中から、文化遺産を維持する費用を捻出していくのは苦しい。(大きな借金をして昨年、全客室をリニューアルしたばかりだし…)
- 民間企業が文化遺産を維持するのはめずらしく、寄付の受け入れるための法整備が不十分。現在、国に働きかけている。
魅力ある場所なのでもっと注目されていいと思うのだけど。
立花宗茂をご存知の方も「信長の野望の強い武将」程度の知識。
でも宗茂が柳川藩主になるまでの経緯はかなり面白い。
関ヶ原の戦いで西軍に付き、秀吉時代から治めていた柳川を追われるも、
徳川秀忠の信用を得て、20年後に柳川の地で大名として復活を果たす。
関ヶ原で改易された後、旧領に復帰した唯一の大名となった人物。
大河ドラマの主人公として取り上げられれば…
また明治以降も立花家は柳川市の農業振興に力を入れ、
立花農業試験場において生まれたのが、
- 高菜(三池高菜)
- 温州みかんの品種「宮川早生」
立花家と食の歴史をもっとアピールしたら面白いと思う。
そして夜は宿泊者だけに解放されている大広間。
この景色がこれからも美しくありますように。




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