日本の美意識 月の満ち欠けにめぐり逢いを見る(新古今和歌集) 「恋・桜・月」は日本文化形成に不可欠な3点セットだった。 でも「月」が日本人の心の問題になった時期は遅く、 おそらく平安時代後期のあたりから、というのがこの記事。 日本はいつから「月」に目覚めたのか?... 2013.10.16 日本の美意識新古今和歌集
日本の美意識 【特別寄稿】 数寄者をめざす 私 今日は当ブログ初の試み。 室町時代の「会所」のような知的集積の「場」づくりを目指して、 読者の方からのコラムをご寄稿いただきました。 私もたびたびとりあげている「数寄」がテーマ。 「数寄者をめざす 私... 2013.08.23 日本の美意識
日本の美意識 夜明け前の茶道(茶禅・闘茶・唐物数寄) 中国史では陸羽(733-804)が「茶経」を描いて喫茶を広めた。 でも日本人がいつから茶を飲んでいたのかはっきりしない。 行基(668-749)が土木事業の過程で茶の木を植えた、 って記述もあるけど(... 2013.08.07 日本の美意識
日本の美意識 メビウスの輪をとりもどせ! 「メビウスの輪」って知ってる? こんなやつ。 表が裏であり、裏が表でもある。 表・裏を分けているようで、本質的には表裏一体。 はっきり分けずに「入れ替わり・立ち替わり」の感じが日本的。 日本語の成り立... 2013.08.04 日本の美意識
日本の美意識 岡倉天心「茶の本」の美文集・その2 今年は岡倉天心の没後100周年にあたることもあり、 私が書いた「茶の本」の紹介記事のアクセスが急増中。 岡倉天心「茶の本」を「不完全の美」で要約・編集 岡倉天心「茶の本」の美文集 この機会に私も再読し... 2013.07.23 日本の美意識名言・名文
日本の美意識 日本はいつから「月」に目覚めたのか? 私たち日本人は時代を超えて、月に憧れをいだいていた。 でも、それはいつ頃からなのだろう? 古代より闇夜を照らす月光は神秘的な印象を与えただろう。 でも日本の神話における、月神の扱いは冷淡なもの。 ギリ... 2013.07.15 日本の美意識
日本の美意識 夢でしか会えない神仏/明恵上人&梁塵秘抄 日本史で「夢」と言えば「夢記」を残した明恵上人が有名。 この人の夢に対する感覚は不思議なものがある。 叔父の上覚が、 見ることは みな常ならぬ うき世かな 夢かと見ゆる ほどのはかなさ はかない夢より... 2013.07.14 日本の美意識
日本の美意識 まほろば・うるはし・うまし/古代人の日本観 暑さゆえに移住の話をすると「どこの国へ?」と聞かれる。 私は日本より良い国はなんかあるわけない!と思ってるけど、 (とくに「食」の面で→ミシュランガイドの星の推移や国際比較) 世間一般にはどんよりした... 2013.07.13 日本の美意識万葉集
日本の美意識 古今和歌集・よみ人しらずの四季の歌 古今和歌集に収められている1100首の和歌のうち、 約4割が作者不明の「よみ人しらず」となっている。 作者不明と言われると、名歌ではないような気もするけど、 「よみ人しらず」に込められた正しい意味合い... 2013.05.25 日本の美意識古今和歌集
日本の美意識 兼好法師の月見/徒然草137段など 便利な時代になった。 徒然草に描かれた兼好法師の「月」観を知りたい!と思えば、 どこの段に書かれているかあっという間に収集できる。 兼好の月への愛は21段の 「よろずの事は、月見るにこそ慰むものなれ。... 2013.04.18 日本の美意識兼好法師「徒然草」
日本の美意識 新古今和歌集の桜歌/無常と面影 古今和歌集(905)から時代を下ること300年。 鎌倉時代初期に完成したのが新古今和歌集(1205)。 桜の和歌に込められた想いを辿ると変わったなぁ、という印象。 古今和歌集の桜歌(13/03/18)... 2013.03.24 日本の美意識新古今和歌集
日本の美意識 古今和歌集の桜歌 古今和歌集の桜歌を気ままに編集。 まずこの時代の代表的な桜歌といえば在原業平(古今集53)の 世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし 桜が散ってしまう事へのドキドキ感を表した名歌。... 2013.03.18 日本の美意識古今和歌集
日本の美意識 仏壇の来歴に見る日本的方法 仏壇は日本独自のものらしい。 仏壇の中央に配置される「須弥壇(しゅみだん)」。 古代インドの宇宙観の中心「須弥山」を縮めたもので、 仏教世界の構造を表したもの 神仏が招かれ集まる場 といったイメージで... 2013.03.03 日本の美意識
日本の美意識 市中の山居 「隠遁」や「数寄」に思いをめぐらす日々。 今後の生き方を白楽天に求めたこともあった。 白楽天「中隠」/官と隠のはざまを生きる(12/04/29) でも、もっと気が合う感覚と出会った。 16世紀の初め、... 2013.02.07 日本の美意識
日本の美意識 西行「山家集」春の章より桜歌10首 西行「山家集」春の章は全173首のうち103首が桜の和歌。 昨日のポカポカ陽気に誘われて、桜の和歌を10首編集してみた。 この時代の桜にはすでに花見という行事はあったようで、 (花見&お酒セットの最古... 2013.02.03 日本の美意識西行「山家集」
日本の美意識 手の中に宇宙を…利休の引き算の美学。 先日書いた記事に連環して、 人に必要な広さ(13/01/22) 日本の空間感覚の異質さを千利休を例に編集してみる。 利休の生きた時代(1521-1591年)は、ヨーロッパではルネサンス。 ルネサンス期... 2013.01.24 日本の美意識
日本の美意識 枕草子に舞う桜/清少納言の桜観 みずから「お題」を作り、高速に「好み」を答え、断言する。 あちこち飛びながらも取り合わせが絶妙なエッセイ集「枕草子」。 清少納言が「桜」をどう見てたのか気になったので編集してみた。 「さても春ごとに咲... 2013.01.12 日本の美意識
日本の美意識 菅原道真/梅が桜に変わる頃に 古代の日本で「春の花」と言えば「梅」だった。 いつごろ日本の関心が梅から桜へ移っていったのか。 和歌の世界では8世紀中頃の万葉集では桜より梅の歌が多く、 古今和歌集(905年)になると春の主役は桜に変... 2013.01.12 日本の美意識
日本の美意識 西行「山家集」の月恋歌より10首 経済系の学問が過去の数字を説明しているだけと悟って以来、 日本を読み解く方法を歴史の中に探し求め続ける日々。 今年の春、日本人が桜へ込めた想いを追っていくなかで、 日本の文化・精神史における転換点にい... 2012.12.24 日本の美意識西行「山家集」
日本の美意識 岡倉天心「茶の本」を「不完全の美」で要約・編集 不足の美、未完の美、余白の美。そして引き算の美学。 日本文化を語る上で、決して外すことのできないキーワード。 たとえば枯山水庭園は、水を感じることで心の中で完成する。 こうした日本の美意識を「茶道」を... 2012.12.08 日本の美意識お薦めの本